本町の丼池ストリートに店を構える本屋「toi books」は、コロナ禍以降、オンラインでのトークイベントを精力的に企画している。2020年9月27日には、畑中章宏と柴崎友香の新刊刊行記念対談「移ろいゆく風景、変わりゆく記憶。」をオンラインで配信する。
畑中はこれまで、現代の事象と神仏・祭り・習俗が絡みあう様をとらえた『21世紀の民俗学』や、妖怪や精霊など古今の現象を民俗学の視点で読み解く『死者の民主主義』など、民俗学者として多数の著書を執筆してきた。2020年7月に刊行された『五輪と万博 開発の夢、翻弄の歴史』(春秋社)では、1940年に予定されていて中止となった東京五輪・東京万博、1964年の東京五輪、1970年の大阪万博などをめぐる都市・郊外の開発と変貌の歴史をたどり、巨大イベントがもたらす夢と現実の相克を、感情の民俗学の視点から描いている。
柴崎は、2007年に『その街の今は』で藝術選奨文部科学大臣新人賞、織田作之助賞大賞、咲くやこの花賞を、2014年に『春の庭』で芥川賞を受賞するなど、小説家として活躍。作家生活20周年となる2020年7月に、この星にあった、だれも知らない、だれかの物語33篇を描いた『百年と一日』(筑摩書房)を刊行した。
今回の対談では、2人の最新作に関する話題を中心に、街や人がもつ記憶や時間について話を聞く。
『五輪と万博』『百年と一日』刊行記念対談 「移ろいゆく風景、変わりゆく記憶。」
日時:2020年9月27日(日)21:00〜 *オンライン開催、28日(月)24時まで見逃し配信あり
出演:畑中章宏 × 柴崎友香
料金:800円(税込)
申込:予約ページより申込
問合:toi books mail.to.toibooks@gmail.com