芸術や芸能と呼ばれる、ある種“役に立たない”とされるものが、端に追いやられてしまう場面が最近よく見かけられます。実際的な利益や数値で文化を測るなんてナンセンスとスルーするだけでなく、そんな事態になっている現在において、私たちが生きるインフラとしての“芸術文化”をもう一度タフに考え、議論することは、これまで芸術文化によって何かしら影響を受け、いろんなかたちで救われた者として積極的にやっていきたいことです。さて、2012年から発行してきたおおさか創造千島財団のフリーペーパー『paperC』が、紙からWebへと移行しました。イベント・展示情報から地域の文化を担う店舗・スポット、活動するつくり手やアーティスト、研究者などなど、大阪の状況を紹介していくWebメディアとして、これからも活動していきます。大阪の芸術文化のいまを考える特集コンテンツもじっくり仕込み中。お楽しみに。
Event
2020.09.29
#gallery nomart#ART#EXHIBITION#深江橋

現代版画作家・画家の木村秀樹の最新作個展「Skin Unit」が
Gallery Nomartにて開催。スクリーンプリントに用いる
“スキージ”を改造した自家製道具によるアクリル作品群を展示。

現代版画作家・画家の木村秀樹の最新作個展「Skin Unit」がGallery Nomartにて開催。スクリーンプリントに用いる“スキージ”を改造した自家製道具によるアクリル作品群を展示。
"Fall Maker 5" squeegeeing acrylic on canvas, 125 x 180 cm, 2019

木村秀樹の最新作絵画展「Skin Unit」が、10月3日(土)からGallery Nomartにて開催される。

1970年代より現代版画作家・画家として国内外で活躍する木村。1989年に「版画工房Nomart Edition」として立ち上がった同ギャラリーは、木村のカタログ・レゾネ(作品の総目録)とポートフォリオ制作を初仕事にして以来、彼の作家活動に伴走してきた。2015年からは4年間にわたり、7回の展覧会を通して木村のキャリアを俯瞰し、新たな作品を制作するプロジェクト「Hideki Kimura:Project Periods 2015-2018」も実施した。

本展では、木村が同プロジェクト最終年の前後から2020年に至るまで制作を続けてきた、シルクスクリーン版画に用いる“スキージ”にローラーの性質を加えた、自家製の道具で描く独自の表現方法「スキージング」によるアクリル作品群を展示する。会期は10月31日(土)まで。

個展 – Skin Unit –

アクリル絵具とスキージングを用いた絵画のシリーズから、新作(2017年~2020年にかけて制作)12点を中心に展示します。キャンバス上にマスキングをほどこし、その上からスキージングをして作成される、半透明で光沢のない乳白色の皮膜を、「Skin Unit」と名付け、1つの造形単位と看做します。その1つ1つは、水の流れを矩形に切り取ったかに見える、透き通った中庸体です。
3Dソフトを使って、さまざまな形体を面張り構造で作成し、2次元に出力後、その面を「Skin Unit」で埋めて行きます。形体が面張り構造で設計されるのは、「Skin Unit」で構築される事が前提だからです。微かな具象性を持ちながらも、それとは確定できない、あいまいな形体です。「Skin Unit」に破綻が生じないための仮設体です。

木村秀樹 Hideki Kimura
Gallery Nomart Webサイトより引用)

木村秀樹「Skin Unit」

会期:2020年10月3日(土)〜31日(土)13:00〜19:00

休廊:日曜日

会場:Gallery Nomart

問合:info@nomart.co.jp

Gallery Nomart

大阪市城東区永田3-5-22

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