木村秀樹の最新作絵画展「Skin Unit」が、10月3日(土)からGallery Nomartにて開催される。
1970年代より現代版画作家・画家として国内外で活躍する木村。1989年に「版画工房Nomart Edition」として立ち上がった同ギャラリーは、木村のカタログ・レゾネ(作品の総目録)とポートフォリオ制作を初仕事にして以来、彼の作家活動に伴走してきた。2015年からは4年間にわたり、7回の展覧会を通して木村のキャリアを俯瞰し、新たな作品を制作するプロジェクト「Hideki Kimura:Project Periods 2015-2018」も実施した。
本展では、木村が同プロジェクト最終年の前後から2020年に至るまで制作を続けてきた、シルクスクリーン版画に用いる“スキージ”にローラーの性質を加えた、自家製の道具で描く独自の表現方法「スキージング」によるアクリル作品群を展示する。会期は10月31日(土)まで。
個展 – Skin Unit –
アクリル絵具とスキージングを用いた絵画のシリーズから、新作(2017年~2020年にかけて制作)12点を中心に展示します。キャンバス上にマスキングをほどこし、その上からスキージングをして作成される、半透明で光沢のない乳白色の皮膜を、「Skin Unit」と名付け、1つの造形単位と看做します。その1つ1つは、水の流れを矩形に切り取ったかに見える、透き通った中庸体です。
3Dソフトを使って、さまざまな形体を面張り構造で作成し、2次元に出力後、その面を「Skin Unit」で埋めて行きます。形体が面張り構造で設計されるのは、「Skin Unit」で構築される事が前提だからです。微かな具象性を持ちながらも、それとは確定できない、あいまいな形体です。「Skin Unit」に破綻が生じないための仮設体です。木村秀樹 Hideki Kimura
(Gallery Nomart Webサイトより引用)
会期:2020年10月3日(土)〜31日(土)13:00〜19:00
休廊:日曜日
会場:Gallery Nomart
大阪市城東区永田3-5-22