大阪在住の映画監督・小田香の展覧会「光をうつして」が、2021年2月6日(土)より山形県東根市のまなびあテラスにて開催している。
ボスニア・サラエボの炭鉱を撮影した長編デビュー作『鉱 ARAGANE』で山形国際ドキュメンタリー映画祭2015アジア千波万波部門特別賞を受賞し、2019年にメキシコ・ユカタン半島に点在する洞窟泉をカメラにおさめた『セノーテ』を制作。その翌年には第1回大島渚賞を受賞するなど、気鋭のフィルムメーカーとして注目を集める小田。両作とも地下空間に身を置いて撮影され、ドキュメンタリーでありながらも、交錯する光と闇、多彩な音のコラージュ、そこに生きる人々の姿を神秘的に描き出している。また、映画制作と並行し、小田は独学で絵画にも取り組んできた。カメラを向けた土地や人々との「つながりを保つため」に自室で描かれる絵画群には、編集過程のなかで自身が手繰り寄せようとする感覚が表れる。
本企画では、その「映画」と「絵画」という2つの“画”に着目。映画制作のなかで描かれてきた絵画とスケッチを展示し、小田が見つめてきた光の軌跡を辿る。
日時:2021年2月6日(土)〜3月21日(日)9:00〜18:00
会場:東根市公益文化施設 まなびあテラス 特別展示室
料金:無料
休館日:2月22日(月)、3月8日(月)
山形県東根市中央南1-7-3