本展で紹介する4人のアーティスト、児玉靖枝、西條茜、牡丹靖佳、吉岡千尋による表現の基底には、存在の表裏をなす光と闇への意識、そして、そこに内包されるある種の「伝わらなさ」が横たわっています。
空に溶け入りそうな花の形や日に透ける葉の重なり、魅惑的な色彩と光沢を放つ器の肌、物語を予感させる色と形の連鎖。その背後に息づく、目に見えないもの、空虚な内側、全体に通じない欠片、記憶の空白…。目に映る〈光〉の世界の美しさを通して、その裏側、あるいは認識の働きに潜む〈闇〉の事象に目を凝らし、その輪郭をあぶり出そうとする彼らの作品は、不思議な透明感をまとい、見る者の感性を世界の深奥へと開いてゆきます。
人々が日常と生命の儚さを改めて知る一方、二極化する価値観や分かりやすさへの偏重を余儀なくされる今の世界で、光と闇の狭間にあって言語や意味に回収されることのない「伝わらなさ」を掬い取り、存在することの本質、光と闇の向こうから放たれる「もう一つの光」に触れようとする四者の試みにご注目ください。
(Webサイトより)
会期:2021年5月11日(火)〜7月24日(土)
※緊急事態宣言期間中、観覧は事前予約制。前日までに希望日時を添えて下記問合先まで予約。会場:アートコートギャラリー
出展作家:児玉靖枝、西條茜、牡丹靖佳、吉岡千尋
時間:11:00〜18:00(土曜日〜17:00)
※新型コロナウィルスの感染拡大状況などにより、会期や開廊時間が変更される場合があります休廊:日・月曜日、祝日
問合:info@artcourtgallery.com / Tel. 06-6354-5444
関連イベント:モーニングトーク(予約制 ※オンライン開催)
日時:5月15日(土)
10:00〜10:50 西條茜 × 牡丹靖佳/11:00〜11:50 児玉靖枝 × 吉岡千尋
※参加予約は5月14日(金)までに上記問合先まで。
大阪市北区天満橋1-8-5 OAPアートコート1F