2024年10月、大阪・北加賀屋の大型現代アート作品の収蔵庫・MASK(MEGA ART STORAGE KITAKAGAYA)が開館10周年をむかえ、「Open Storage 2024—祝う収蔵庫—」と題して、収蔵されている作品を10日間一挙公開。また、11月2日(土)には、一夜限りのアーティストトーク&スペシャルパフォーマンスが開催された。本記事では、イベント当日の様子を仲川あいの写真で振り返る。
アーティストトーク:宇治野宗輝、金氏徹平、久保田弘成、やなぎみわ、ヤノベケンジ、木ノ下智恵子







パフォーマンス:黒川岳+正直+Atelier Tuareg+dot architects|持田敦子《拓く》《Steps》・金氏徹平《tower(THEATER)舞台セット》
















パフォーマンス:宇治野宗輝+dot architects|宇治野宗輝《THE BALLAD OF EXTENDED BACKYARD, THE HOUSE》











パフォーマンス:サカトモコ+JanMah+MECAV|やなぎみわ《ステージトレーラー「花鳥虹」》






















2014年、国内では、解釈改憲で集団的自衛権の容認、日本人3人がノーベル物理学賞受賞、STAP細胞論文の捏造や改ざんなどが、世界では、ウクライナ危機、「イスラム国」の樹立宣言、エボラ出血熱感染拡大などが、10大ニュースとされている。この年の秋、かつて重厚長大産業の集積地であった“北加賀屋”の鐵工所を芸術拠点へと転用する試みは、独自の哲学をもつアーティストと共に、祝祭的空間を創り出し、熱い高揚感によって始動した。あれから10年、、、。十年一昔、十年一日、苦節十年という諺は、「世の中は移り変わりが激しく、10年前は昔のことになる。」「長い時間経過にも関わらず何も変わらないこと、一つのことを忍耐強く守り続けること。」「長い間、苦労を耐え忍びながらも初心を守り通す。」という意味がそれぞれにある。これらは“芸術の超越力を魅せる収蔵庫の10年“を示し、一般的な効率性や価値基準とは一線を画す決意と創意によって成立している、と考える。所信表明を継続的に体現すべく、毎年のタイトルには、あえて「〇〇する収蔵庫」という動詞を用い、単なる保管機能と場所ではなく、知能と人格を持つアクティブで動的な存在として位置づけている。
(中略)
2024年「祝う収蔵庫」では10年ぶりに有志達とゲストが集い、一夜限りの特別な祝祭空間での饗宴を開き、美のイデアと智慧(ルビ:ソフィア)と愛(ルビ:エロス)に満ちた時を堪能すべく、皆様をお待ちしている。

MASK[MEGA ART STORAGE KITAKAGAYA]「Open Storage 2024-祝う収蔵庫-MASK 10th Anniversary」
会期:2024年10月18日(金)~10月20日(日)、10月25日(金)~27日(日)、11月1日(金)~4日(月・休) ※11月10日(日)特別開館
会場:MASK[MEGA ART STORAGE KITAKAGAYA]
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10th Anniversary Special Program
日時:11月2日(土)15:30~20:00(15:00開場)
第1部 アーティストトーク 15:30~17:00
第2部 スペシャルパフォーマンス 17:30~20:00
※パフォーマンスは19:00頃終了予定会場:MASK
<第1部>
トーク出演:宇治野宗輝、金氏徹平、久保田弘成、持田敦子、やなぎみわ、ヤノベケンジ
モデレーター:木ノ下智恵子<第2部>
#1
出演:黒川岳、正直、Atelier Tuareg、dot architects
パフォーマンス監修:金氏徹平、持田敦子#2
出演:宇治野宗輝、dot architects
パフォーマンス監修:宇治野宗輝#3
出演:サカトモコ、JanMah、MECAV
パフォーマンス監修:やなぎみわ