2021年3月、Basement GINZAにて行われたグループ展「眼閃、もしくはその因子」のための作品において、単純な円に基づいたドローイングを出展した。
純粋表現とデザイン両方を手掛け、自分のエゴだけでなく他人や社会の目線も多いに取り入れてきた自分にとって、遠い距離にあるこのような還元的な手法は、やり尽くされている感もあるし少々の気後れも感じたように思う。
しかしながら、改めて自分の中の視覚表現のコアな部分を今一度確かめ、それらと向き合ういい機会だとも感じた。自分と他人とその間にあるグレーゾーンを経て、それらを焼き鳥のようにまっすぐ串刺しにできる点を探すような…。それは、乱立した他人の様々なアティチュードが簡単に目に入ってしまう現代社会において、中道という言葉に頼らずに、人として「正しい行い」とは何かを探す作業にも似ている。
それらの紐付けとともに、今回の展示を企画しました。BIOMAN
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アーティスト・プロフィール
大阪府在住。音楽家、グラフィックデザイナー。
音楽家として、「千紗子と純太」「neco眠る」などの活動とともに、DJやアートプログラムへの参加などジャンルを越えた活躍は多岐に渡る。
グラフィックデザインでは、音楽関係を中心にデザイン及びアートワークを多数手掛け、デザインと純粋表現を横断した活動をしている。Instagram:@bio__man twitter:@BIO_MAN website:https://bio–man.tumblr.com/
BIOMAN 個展「正しい行い」
presented by Pulp会期:2021年8月28日(土)〜9月5日(日)※9月2日(木)休
会場:POL
時間:12:00〜19:00
大阪市中央区谷町6-18-29 2F(カレー屋・アララギの上)