大阪を拠点とする劇団・dracomの演劇公演「楽しみな世界」が、京都のTHEATRE E9 KYOTOにて上演される。
dracomは、演出家・劇作家の筒井潤がリーダーを務め、主に京阪神アクセントを使ってユーモラスに発話する演技・演出法が特徴。シンプルで濃密な表現を追求し、現代社会に浮遊する思想や感情と、演劇における表現の可能性/不可能性を丁寧に編んでいく作業を続けている。
2007年『もれうた』で筒井が京都芸術センター舞台芸術賞受賞。Segal Center Japanese Playwrights Project 2018(ニューヨーク)において、代表作『ソコナイ図』が日本現代演劇の優れた戯曲の1つとして選出された。
今回の公演は、謎が多くて奇妙だが愛おしく素朴な人たちの交流をユーモアたっぷりに描く新作短編3本(『のっぴき』、『日記』、『図書館』または『日曜日』)のオムニバス。幕間も含めて1つの公演として成立する。
dracomメンバーのほか、筒井が指導する、50歳以上の劇団員で構成された高槻のシニア劇団「そよ風ペダル」劇団員も出演予定。
「…SFっぽいことにしようと思ったのだけれど、なにがSFでなにがそうじゃないのか、正直よくわかっていない。これまでSFの小説や映画をいろいろ楽しんできたけれど、「SFだから」という理由で読んだり観たりしたことがなかったから。いろいろ考えているうちに、SFと同じくらい、未来というものを意識したことがないのにも気づいた。ちょっと意識してみたら、すでにいろいろな未来にふれてきていたことがわかってきた。でもそれが、他の人にとっても未来なのかはわからない。」
dracom リーダー 筒井潤
日程:2021年9月18日(土)~20日(月・祝)
会場:THEATRE E9 KYOTO
時間:
18日(土)13:00~☆、17:00~
19日(日)13:00~☆、17:00~
20日(月・祝)13:00~☆
※上演時間予定120分出演:
松田早穂、イトヲ、稲葉俊、岡村ゆきを、住吉山実里、出井友加里、電電虫子、松岡美樹(dracomメンバー)岩本善弘、川﨑路子、KOKO、平良公子、とんぼのメガネ、平野美ゆき、ふう、藤本明美、前川洋子、和田安正(高槻シニア劇団そよ風ペダル劇団員。☆公演に4〜5名ずつ出演)
作・演出:筒井潤
料金:一般3,000円、ユース(25歳以下)2,500円 ※前売当日共同額
チケット購入:https://askyoto.or.jp/e9/ticket/20210918 より購入
京都市南区東九条南河原町9-1