作家ステイトメント
人の表情を描き、日常で抱いた不安や悲しみといった負の感情を視覚化する。負の感情とは、他者との会話、表情、仕草から生じた小さなずれによって抱く、少しずつ消耗されていくような不安な感覚である。
表情は、目、鼻、口、首を顔の肉付きに対して、少しずらしながら配置し顔を歪ませる。この時に過剰なイメージ(イラストレーションのような図)を持たずに描くことを意識し、顔の前後関係を作っている。
今回の個展では、手のポーズや背景、花などのモチーフを取り入れた。 人ともの、その後ろにある空間といった全体で、何か、違和感や悲しさを表現できないかと考えた。また、光の方向を考えることで、現実と人の空間を意識し日常に近づけるよう制作した。
安枝知美 略歴
1989 高知県生まれ
2009 京都精華大学 美術学部 洋画コース 入学
2011 Glasgow School of Art 交換留学
2013 京都精華大学 美術学部 洋画コース 卒業
2015 京都市立芸術大学大学院 美術研究科修士課程 絵画専攻油画 修了
会期:2021年9月24日(金)〜10月4日(月)
会場:GAMOYON Gallery
時間:12 : 00〜19 : 00
休廊:火〜木曜日
問合:06-6599-9405
大阪市城東区今福西1-3-23