2021年8月、関西の学生団体「映画チア部」の卒業生と現役生が、映画宣伝チーム「ドンブラコ」を設立した。 立ち上げの背景には、シネマコンプレックスでは上映されないようなインディペンデント映画などが、関西の限られた宣伝規模のなかで埋もれてしまうこと、また、コロナ禍における映画館の疲弊といった現況がある。「ミニシアターや映画を応援したい気持ち、映画館も映画も失いたくないという想いがある」と、今後、作品一つひとつの届け方を見据え、地域性を生かした新たな宣伝を模索していくという。
その活動の第1弾として、同チームは、2021年夏より全国で順次開催中の特集上映「ケリー・ライカートの映画たち 漂流のアメリカ」の関西宣伝を担当。10月2日(土)より、九条のシネ・ヌーヴォで上映がはじまっている。
ミニマルな制作体制と、インディペンデントな作風を貫く姿勢が世界的に評価されながらも、日本では上映の機会がなかったライカートの作品は、2020年に東京・京都で初公開を迎えると多大な注目を集めた。今回は、その際に披露された3作ーー新しい人生を夢見る主婦と青年との逃避行を描いたデビュー作『リバー・オブ・グラス』、旧友の男性ふたりが温泉があるという山を目指す『オールド・ジョイ』、アメリカの西部開拓神話を監督のオルタナティブな視野で再構築した『ミークス・カット・オフ』に加え、ひとりの女性と愛犬との彷徨譚『ウェンディ&ルーシー』が新たに上映される。アメリカの街外れの風景を漂うように生きる、人々の物語をまなざしたい。
期間:2021年10月2日(土)〜29日(金)
会場:シネ・ヌーヴォ、シネ・ヌーヴォX(10月16[土]〜29日[金]の期間)
料金:一般1,800円、学生・シニア1,100円、会員1,000円
問合:06-6582-1416
※上映スケジュールはシネ・ヌーヴォWebサイトを参照
※全席指定
※オンライン予約の場合は専用窓口で発券、当日券は当日窓口で指定席を選択し購入。開始10〜15分前から入場可能
大阪市西区九条1-20-24