天満橋のKAZE ART PLANNINGと此花のthe three konohanaの2ギャラリー共同企画として、美術作家・森村誠の個展をKAZE ART PLANNINGにて開催し、近隣に位置する森村のスタジオの公開を同時開催する。

森村は1976年生まれ。ギャラリーなどの展覧会のDMから地図を切り抜き、文字情報を修正液で消したものをつなぎ合わせて架空の都市を作り出す手法による《OTW（on the way）》シリーズなどで知られる。
2010年に天満橋北側のエリアに作品制作のためのスタジオを構え、以後10年余りにわたり同エリアで制作を続けている。スタジオは制作作業のためだけではなく、近隣のギャラリー巡りや大阪市中心部の都市環境を観察するための拠点として、作品制作の着想や作家として一貫した表現コンセプトを深めるためにも重要な場所であり続けてきた。

一方、KAZE ART PLANNINGは、創業40年超の老舗画廊「ギャラリー風」が北浜からの移転を期に名称を変更し、2020年春に大阪市北区天満に新たなスペースを構えて再スタートした。北浜の頃から森村は定期的に来廊していたが、彼のスタジオから徒歩5分程度と最も近いギャラリーとなり、訪問の頻度も増え、交流がさらに深まっていく。そんな中、KAZE ART PLANNINGの代表・泉井千恵からの提案により、今回の企画が実現した。

個展会場のKAZE ART PLANNINGでは、森村の最新作シリーズのお披露目を中心とした展示と共に、会場からほど近い彼のスタジオを公開し、制作の環境に触れられる機会を創出。期間中には突発的なイベントも検討されている。