肥後橋のギャラリー・Yoshimi Artsと、此花のギャラリー・the three konohanaの共同企画として、「2つの時代の平面・絵画表現-泉茂と6名の現代作家展」が開催。
両ギャラリーは、美術家・泉茂(1922〜95)の再評価の機運を醸成することを目的に、2017年と2019年には共同企画として、2018年と2020年はYoshimi Artsの主催にて、泉の個展を毎年開催してきた。これまでの泉の評価は、デモクラート美術家協会に所属していた頃の1950年代の版画作品や、ニューヨークとパリに渡航していた頃の1960年代の油彩作品など、特定の時期の作品に偏る傾向があったが、本企画では、それ以後のさまざまな平面表現の技法や思考を精力的に取り込み、短いスパンで作風を変化させていく60年代後半から晩年の90年代前半の作品の展開に注目して展覧会を企画。その結果、生前の泉を知らない世代に泉の存在と多角的な制作活動とその思考の認識が広がり、さらには若い世代の作家から、泉の作品とその制作方法に多くの共感の声が聞かれたという。
3度目の共同企画となる本展は、泉と共に6名の現代作家が出品する初のグループ展形式となる。泉と直接の関わりはないが、彼の表現や制作方法の傾向に共通点が見られ、現代の絵画・平面表現の展開に意欲的に取り組んでいる30代~40代の作家6名を選出。3名ずつ2つの会場に分かれて発表する6名の現代作家は、それぞれの会場で展示する泉の作品を起点に、泉に対する各々の思考や解釈、感化から導き出された新作を出品する。
会期中にはオンライン形式でのトークショーを2回開催。泉の作家・作品と現代の平面・絵画表現それぞれに造詣の深い2名の美術館学芸員を招き、6名の出品作家と共に2つの時代の表現の接点について議論する。
(画像は参考画像を含む)
2つの時代の平面・絵画表現-泉茂と6名の現代作家展
会期:2021年10月9日(土)~31日(日)
会場:
Yoshimi Arts (出品作家|泉 茂、今井 俊介、加藤 巧、佐藤 克久)
the three konohana(出品作家|泉 茂、上田 良、杉山 卓朗、五月女 哲平)時間:12:00~19:00(Yoshimi Artsは日曜のみ17:00まで)
休廊:Yoshimi Artsは月・火曜日、the three konohanaは月〜水曜日
主催:Yoshimi Arts 、 the three konohana
協力:青山目黒、児玉画廊、HAGIWARA PROJECTS関連イベント
オンライントークショー「泉茂と現代の平面・絵画表現の接点を考察する」
日時:10月18日(月)、25日(月) 18:00~20:00
場所:Zoom ウェビナー(オンライン)
参加費:1,000 円(2日共通)
登壇者:
10月18日 奥村 泰彦(和歌山県立近代美術館 主幹)、上田良、加藤巧、杉山卓朗(以上本展出品作家)
10月25日 鈴木 俊晴(豊田市美術館 学芸員)、今井俊介、佐藤克久、五月女哲平(以上本展出品作家)
申込: https://forms.gle/aSSMtjRrqjs7FxRh8
大阪市西区江戸堀1-8-24
若狭ビル3F
大阪市此花区梅香1-23-23-2F