本展覧会では、かつてヨーゼフ・ボイスも参加していたパフォーマンスを主軸とした芸術運動「フルクサス」のメンバー塩見允枝子、「木」「石」「紙」などの〈もの〉との関係を考察した「もの派」のメンバー小清水漸、ともに戦後美術を支え、新たな芸術のあり方を提示してきた両作家に加え、身体性を伴ったストロークやアウトライン、無意識的な線など、余白や痕跡を残しながら絵画構成を試みる新井碧、美術修復を通じ、物質の特性や彫刻のあり方を研究し、行為や痕跡をたどる事で作品の輪郭を浮かび上がらせる髙橋銑、素材が持つ時間や記憶と向き合い、他者の介入、体験により作品の再定義を行う東畠孝子、身体を用いて行動や私的空間の変化を考察し、日々の生活に生じる抵抗や、摩擦をもとにした作品を制作する宮木亜菜、以上の6名によるグループ展を企画しました。
国立国際美術館で開催される「ボイス+パレルモ」では、ヨーゼフ・ボイスの原点的な初期作品に加え、両作家の師弟関係や教育的観点を紹介し、彫刻や絵画を主軸に物質の外界・社会との接点を試み続けた1960~70年代の作品が展示され、ブリンキー・パレルモを通してヨーゼフ・ボイスをより深く考察出来る構成となっております。それに対し、本展「Re:Perspective」は異なるアプローチではありながら、作品制作や社会との関係を新たな視点から模索する、実験的な機会となれば幸いです。
(Webサイトより)
会期:2021年10月12日(火)~10月24日(日)
会場:graf porch
時間:11:30~18:00
定休:10月18日(月)
料金:入場無料
問合:06-6459-2082(担当:猪子)
協力 :LEESAYA , TEZUKAYAMA GALLERY , SAI
関連イベント情報
ギャラリートーク
日時:10月15日(金)17:00~
ゲスト:福元崇志(国立国際美術館主任研究員)
*オンライン配信有(当日instagramより)クロージングパフォーマンス
日時:10月24日(日)15:00~
出展作家:宮木亜菜
大阪市北区中之島4-1-9
graf studio 2F