9月から10月にかけての展覧会は、The Third Gallery Aya若手支援プロジェクト「824」より、片山達貴、大八木夏生、菊池和晃それぞれの個展を2週間連続して開催いたします。
菊池和晃は、美術史から参照したイメージを生産するためにマシンを自作で製作し、それを自身が肉体を酷使して稼働させることで、マシンと身体とが一体化し生産物としてイメージを制作してきました。単にイメージの複製ということだけではなく、菊池自身と芸術との「連動」を可視化する為の装置--マシン、パフォーマンス、ペインティングでもあると言えます。
今回の個展では、色面のキャンバスに軽やかな切れ目が入ったルーチョ・フォンタナの《空間概念・期待》を参照した新作シリーズ〈Cut〉を展示します。今回も菊池自身が自家製マシンを回転させるパフォーマンスを行うことにより、マシンと一体化されたキャンバスに鋭いカッターが動くことでキャンバスがカットされていくという作品です。フォンタナが絵画という枠組みを突破しようとしたように菊池もまた、菊池自身と機械が密に連動することで「創造」する行為そのものを考察しようとする試みです。
経歴
2016 成安造形大学 美術領域 現代アートコース 卒業
2018 京都市立芸術大学大学院 美術研究科 絵画専攻 構想設計クラス卒業受賞
2021 LUMINE meets ART AWARD 2020-2021 グランプリ受賞
2020 Kyoto Art for Tomorrow 2020 -京都府新鋭選抜展- 優秀賞受賞
2018 京都市立芸術大学作品展 大学院市長賞受賞
2016 成安造形大学卒業制作展 優秀賞受賞個展
2020 「Draw the City」 KUNST ARZT:京都/「Draw a Circle」 The Third Gallery Aya:大阪
2019 「Muscle」The Third Gallery Aya:大阪
2016 菊池和晃+にしなつみ「KISS」 KUNST ARZT:京都
2014 「箱の中に在る表面」成安造形大学【キャンパスが美術館】ギャラリーキューブ:滋賀(Webサイトより)
会期:2021年10月19日(火)〜30日(土)
会場:The Third Gallery Aya
時間:水〜金曜 12:00〜19:00、土曜 12:00〜17:00、火曜はアポイント制(info@thethirdgalleryaya.comへ前日12:00までに予約)
休廊:日・月曜日
問合:06-6445-3557
アーティストトーク&パフォーマンス
日時:10月23日(土)17:30〜18:30(トーク)/18:30〜19:00(パフォーマンス)
会場:YouTube配信
参加費:500円
申込先:event@thethirdgalleryaya.com 06-6445-3557
*トークのみの参加でも可
大阪市西区江戸堀1-8-24
若狭ビル2F