先史時代の壁画のような、ドルイドの秘祭のような、
ブードゥーの儀式のような、イヌイットや日本の神話のような・・・
目くるめく魔術的なイメージに満ちた刺青師・Boone Nakaの作品を展示販売します。
エスニックなこれらのイメージはしかし特定の民族に属するものではなく、ナカさん自身の空想から生み出されたものだそうです。それはまるでナカさんが活動するカナダの多民族都市バンクーバーに集う人々が抱える、それぞれのルーツの記憶と物語に共振して浮かび上がってきたもののように見えます。自らも日本とスカンジナビアにそのルーツを持つ移民三世であるナカさんは、その元を訪れる様々な色の肌の上にそれらのイメージを刺青していきます。それは再生された祖先の夢のように今を生きる人々の肌の上で踊り、多民族コミュニティが見る新たな夢として次世代へと受け継がれてゆくのです。
このたびはナカさんのドローイングとともに実際に刺青を施す際に下絵として使用された貴重な原画を世界で初めて公開・販売します。人類学的にも興味深いその作品群を通して、今まさに多民族コミュニティの中で生成しつつある新しくも元型的なイメージと、時空を超えて人類が自らの身体に刻み続けてきた刺青というメディアがどこからやってきたのか?の謎について思いを馳せる機会になればと思います。また、ヨルチャではBoone Naka氏の世界に共鳴する計3名の作家の展示も併せてご覧いただきます。
(Webサイトより)
会期:2021年11月6日(土)〜28日(日)
会場:gallery yolcha
時間:14:00〜20:00 (日曜は12:00〜20:00)
出展:Boone Naka(刺青師)、Apsu(文様作家)、虚空坊主(グラフィックアーティスト)、MAAJI(グラフィックアーティスト)、Tokimeki Antiques(骨董商)
定休:火・水曜日
料金:yolcha運賃制(300円で乗車券を購入/同金額分ドリンクに利用可、半券提示で期間中何度でも再入場可)
共催:Tokimeki antiques
クロージングイベント「骨身に刻む人々」
日時:11月28日(日)15:30〜
会場:FLAT space(gallery yolcha隣接)
料金:前売3,600円+1drink/当日4,000円+1drink
※上映+トークのみ2,000円+1drink/コンサートのみ2,500円+1drink
プログラム:
⑴15:30-17:15 ドキュメンタリー映画連続上映
「南島残照 女たちの針突(ハジチ)〜沖縄・宮古諸島のイレズミ〜」(2014年/64分/カラー/4:3)
「南島残照 ~台湾原住民族のイレズミ~」(2014年/39分/カラー/4:3)
⑵17:30-18:00 トーク「刺青と文様-その起源を辿る-」
Apsu(文様作家)×岩橋直哉(骨董商 Tokimeki Antiques)
⑶18:30-20:00 トーク&コンサート「古代の未来人」
音楽家・作曲家の岩川光が南米大陸のものを中心に、約4,500年前の復元楽器や1,700年前のオリジナルの陶製笛、コンドルの羽軸のパンフルートや骨のケーナなど、長い歴史を持つものを中心に30種類以上の楽器を一人で演奏し、ケーナ奏者・今日的な「音楽家」という概念すら大きく飛び越え、音楽の始原、人類の歩んできた時間、そして未来の壮大な音楽絵巻を描く。中南米古代文明の音楽遺跡に関する長年の調査研究や、音楽考古学博士Esteban Valdivia氏との共同研究の成果なども大いに反映されている。さらに、コメチンゴン族のシャーマンによって彼らの聖地に導かれ、「音と静寂を操る聖者(シャーマン)」という名を与えられたことや、世界最大のコンドルの住処における奇跡のような経験など、旅の記憶も描かれていく。フード出店:炭酸飯店
予約・問合:gallery.yolcha@gmail.com 090-3673-0337(ギャラリーヨルチャ)
(名前・予約人数・電話番号を連絡)※イベント詳細はSNSにて。
※本展は京都の誠光社とさんずいからの巡回展。
大阪市北区豊崎1-1-14