大阪府は、20世紀後半に制作された作品を中心に、約7,900点におよぶ国内外の様々な美術作品を「大阪府20世紀美術コレクション」として所蔵している。このコレクションを管理する阿波座の大阪府立江之子島文化芸術創造センター[enoco]では、コレクションの魅力をより多くの人に伝え、またコレクションの活用と展示の可能性を探ることを目的として、新進気鋭のアーティストを招聘し、アーティストコラボ・コレクション展として新たな可能性を探る試みを2018年度から行ってきた。
今年度は、enocoが運営している小学生を対象としたアートプログラム「こどもアート学科」と連動し、子どもたちを“小さき巨匠たち”として招き入れる、いわば子どもたちを主役としたアーティストコラボ・コレクション展「展覧会をつくる展覧会」を開催する。

講師を務めるのは、2019年度アーティストコラボ・コレクション展の招聘作家でもある写真家の麥生田兵吾。
参加する子どもたちは、大阪府20世紀美術コレクションから気に入った作品を選び、その作品から感じたことや思ったこと、心に浮かんだ気持ちなどを、自分の身体を使って、身ぶり手ぶりで表現。それを麥生田が展覧会場内に作られた「写真スタジオ」で撮影し、子どもたちによる作品として、彼らが選んだコレクションとともに展覧会場に展示する。

会期中には、来場者も”小さき巨匠たち“ にならって身体を使った表現作品を制作し、自身の表現力を再発見する試みも行う。