大阪・千日前の「味園ユニバース」ビルを、⽂化的体験の新たな場としてメタバース化するプロジェクト「UNIVERSE 1956 -」が、2021年12月10日に始動した。今後インターネット上の仮想空間で、さまざまなコンテンツが展開される。
1956年に、キャバレー、ダンスホール、宴会場等を併設した一大歓楽施設として誕生した「味園ユニバース」。きらびやかなネオンサインの外観は千日前の歓楽街を象徴し、空中ステージ5基を擁した巨大キャバレー「ユニバース」は、連日の大繁盛を収めていたという。
その後さまざまな変遷を経て、2000年代以降は新たなライブスペースとして再注目され、また個性的なバーが入居する「サブカルチャーの聖地」としても知られている。
本プロジェクトを主導するのは、味園ユニバースを拠点に活動するミックスメディア・プロダクション「COSMIC LAB」。アートとテクノロジーを結びつけて未知なるヴィジュアル&オーディオ体験を探求するクリエイター集団で、かつて味園ユニバースで開催されていた伝説的アートパーティ「FLOWER OF LIFE」をその起源に持つ。
12月10日に公開された「Dive into the Universe」は、65年の歴史を往来するヴァーチャル空間。本邦初公開となる当時の建築スケッチ、写真、音源などの秘蔵資料を楽しめるオンラインギャラリーや、現在の味園ユニバースをツアーできるMatterportギャラリーを展開しており、時空を行き来しながらビル内を自由に回遊しているような感覚が味わえる。
また、新進気鋭のフォトグラファーが現代の味園ユニバースビルを新鮮な視点で切り取る写真展「The Universe in a New Perspective」も開催。 ヴァーチャル空間内で公開されるほか、味園ビル2Fの「individual 夜香」でのリアル展示も同時開催中だ。
音楽ベニューとしての文化的背景もアップデートするコンテンツ「Live from the Universe」は、最盛期のキャバレー・ユニバースをフルCGで再現し、DJやミュージシャンを迎えたライブをバーチャル空間からオンライン配信していく。
12月10日に配信された第1弾に続く第2弾には、DMC世界大会五連覇の偉業を持つターンテーブリスト・DJ YASAが登場し、DOMMUNE特別番組内からライブ配信。往年のユニバース専属オーケストラによる生演奏が録音されたオープンリールテープが大量に発掘され、その音源を元に現代の解釈から編み出されたDJセットを披露する。
UNIVERSE 1956 –
https://www.universe1956.com/COSMIC LAB presents LOST TAPES by YASA
日時:2021年12月21日(火)20:00〜
会場:DOMMUNE特別番組内よりライブ配信
MC:宇川直宏(DOMMUNE)
モデレーター:玉井裕規(epigram inc.)
出演:ColoMüller(COSMIC LAB)、高良和泉(COSMIC LAB)、齋藤 貴弘(弁護士、文化庁・観光庁文化観光アドバイザー)
XR_LiveShowcase by COSMIC LAB|BROADJ#3025
DJ : YASA (Plant Records)
XR VJ : ColoMüller (COSMIC LAB)
XR Lighting : Masahiro Motoike (FaithProperty)
大阪市中央区千日前 2-3-9