肥後橋のThe Third Gallery Ayaにて、今井壽恵（いまい・ひさえ、1931〜2009年）の写真展「オフェリアその後」が開催。

今井は文化学院美術科を卒業し、1950年代にデビュー。「オフェリアその後」に代表される文学的な世界を構築し、前衛的なイメージで注目を集めた。
しかし1962年に交通事故に遭い、一命はとりとめたものの、数ヶ月視力を失う。視力回復後は馬に関心を持ち、馬を被写体にした作品制作に移行。競馬写真界で高く評価された一方、初期作品を知る人は次第に少なくなってしまった。

今回の展覧会では、1956年の初個展「白昼夢」から1964年に始まった「エナジー」まで、今井の初期代表作を展示。歴史の中に埋もれてしまった今井の作品の再評価を促す。
なお、展覧会と同時に、赤々舎より写真集が刊行される予定だ。