芸術や芸能と呼ばれる、ある種“役に立たない”とされるものが、端に追いやられてしまう場面が最近よく見かけられます。実際的な利益や数値で文化を測るなんてナンセンスとスルーするだけでなく、そんな事態になっている現在において、私たちが生きるインフラとしての“芸術文化”をもう一度タフに考え、議論することは、これまで芸術文化によって何かしら影響を受け、いろんなかたちで救われた者として積極的にやっていきたいことです。さて、2012年から発行してきたおおさか創造千島財団のフリーペーパー『paperC』が、紙からWebへと移行しました。イベント・展示情報から地域の文化を担う店舗・スポット、活動するつくり手やアーティスト、研究者などなど、大阪の状況を紹介していくWebメディアとして、これからも活動していきます。大阪の芸術文化のいまを考える特集コンテンツもじっくり仕込み中。お楽しみに。
Event
2019.11.12
#MUSIC#FOOD#LIVE#大阪市#天満橋

古池寿浩、中尾勘二、関島岳郎による「ふいご」、
独演会が音凪で開催決定

古池寿浩(トロンボーン)、中尾勘二(サックス・クラリネット)、関島岳郎(チューバ)からなる「ふいご」のワンマンライブが、各種公演や展示会を精力的に行う食堂酒場・音凪にて開催される。

1999年から息の長い活動を続けるふいごとは、「やかんを火にかけているほんの束の間のボヤキ音楽」と自称する管楽器トリオ。それぞれがソロやセッション、ほかグループなどでも活動している。

2008年、アルバム『ふいご』リリースにあたって、レーベル「オフノート」の神谷一義は以下のように称していた。彼らの音をとらえるためのテキストとして、引用しておきたい。

ふいご。この“ゆるさ”は未来からの波動である。気鋭のトロンボーン奏者・古池寿浩が名手・中尾勘二、関島岳郎と紡いだ音楽はかつてどこにも存在しなかった不思議な形象をしている。それは、中尾、関島が故・篠田昌巳と共に作り上げたコンポステラの音楽とは明らかにちがう。コンポステラの音楽はクレツマーやカンシオン等、二〇世紀の大衆音楽の遺産のうえに築き上げられたものだったのに対して、ふいごの音楽は過去のどこにも元帳をもとめることができない。コンポステラは過去における無名氏たちの音楽を洗い出し仕立て直すことによって未来の音楽のありようを予見するという離れ業をやってのけたが、ふいごはまったく正反対だ。ふいごは「未来」という非在の時間と場所から、“あたたかさ”(ミョーな)を運び、“なつかしさ”(フシギな)を届けてくる。未来もまた、ノスタルジーを夢見ているのだろうか。音楽におけるバック・トゥ・フューチャーは、ときに弛緩しながらもなかなか刺戟的だ。二一世紀の近未来音楽もまんざら棄てたものではない。

神谷一義(オフノート)

ふいご 独演会

日時:2019年11月16日(土)19:00~(開場18:00)

会場:音凪

出演:ふいご、古池寿浩、関島岳郎、中尾勘二

料金:2,500円(1ドリンク別途)

問合:06-6353-8515

音凪

大阪市北区天神橋1-14-4 友愛ハイツ 1F

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