大阪を拠点とするアートハブ・TRA-TRAVELが、「リサーチをひらく」をテーマにしたトークイベント「TRA-TRA-TALK」を企画。第1回を四ツ橋のコクリワークにて開催する。
クリエイターや研究者などのリサーチャーは、プロジェクトやリサーチを進めるにあたって、専門家や事情通などに話を聞きにいくが、本企画は、「リサーチャー(聞き手)」が、「レスポンダー(応対者)」に話を聞くことを、あえてイベントとしてひらく事で、観客も交えた意見交換を行う「相互の学びの場」となることを目指す。
第1回目のリサーチャーは高山健太郎、レスポンダーはレオナルド・バルトロメウス。
高山は、直島、金沢にてアート事業に携わり、2021年4月に独立、新しい価値創造や課題解決をアートと共にをテーマにした会社「artness」を創業。地域のアートプロジェクトのキュレーションやプロデュースに携わっている。現在は日本初のアートの仕事に特化したジョブフェア「ART JOB FAIR」(*)を開催するため準備中だ。
バルトロメウスは、インドネシアのアートコレクティブ「セラム」と「ルアンルパ」の一員として活動し、現在は山口情報芸術センター[YCAM]のキュレーターとして、「オルタナティブ・エデュケーション」というテーマのもと、アートを通じた学びや、地域とYCAMの関係性を問い直す長期間のプロジェクトを行っている。
今回のトークでは、「インドネシアの文化芸術、その創造環境」について話を聞くことを中心としつつ、文化、社会の違いなどから逆説的に現在の自分や日本社会を考える機会にしたいと、TRA-TRAVELメンバーでアーティストのQenji Yoshidaは語る。
なお、TRA-TRA-TALKは、イベントの開催にあたり、既存のギャラリーやアートスペースだけではなく、異業種の施設とコラボレーションを行い、その観客を巻き込むことで「アート」の言説やプレゼンス自体を開くことを目的の一つとしている。そのため本イベントの会場は、ビジネス内外の人々が集まるコワーキングスペース「コクリワーク」での開催となる。
*「ART JOB FAIR」は、アート分野の求職者と雇用者が集うプラットホームとして、これまでアート分野ではなかったジョブフェアを日本で初めてつくる取り組み。アート分野の働き方や就労環境の課題に一石を投じる試みであり、また高山自身のアートプロジェクトと捉えることもできる。クラウドファンディングページ:https://readyfor.jp/projects/artjobfair
高山健太郎 (artness代表)
2004年公益財団法人福武財団に入社。2005年から「瀬戸内国際芸術祭」の準備に携わり、2011年まで直島、豊島、犬島の美術館の立ち上げやアートプロジェクトに携わる。2013年にディレクターとして文化事業会社ノエチカの創業に携わり、「KOGEI Art Fair Kanazawa」や「KUTANism」など石川県の地域文化である工芸のまちづくりやツーリズムなどに携わり、2021年に独立。artnessを創業し、アートプロジェクトのキュレーションやプロデュースを手掛けている。
レオナルド・バルトロメウス(Leonhard Bartolomeus)
2012年にジャカルタ芸術大学卒業後、ルアンルパに参加。書籍の出版、ギャラリーの運営、リサーチなど、ルアンルパの一員として活動を開始。後に活動範囲を「教育や共同プロジェクト」に重点を移し、ジャカルタ、スマラン、スラバヤのキュレーターとともにKKK(Kolektif Kurator Kampung)を結成。2019年、日本の山口にある山口情報芸術センター(YCAM)のキュレーター・チームに参加し現在も同センターに従事。
TRA-TRA-TALK
「アートと隣人 vol.1 / インドネシアの文化芸術、その創造環境」日時:2022年5月30日(月)19:00〜20:30(受付開始18:45〜)
会場:コクリワーク、およびびオンライン(Zoom、視聴のみ)
出演:高山健太郎、レオナルド・バルトロメウス(オンライン参加)
入場料:実地500円(交流会参加費含む 、交流会は20:30〜21:30)、オンライン視聴は無料
※オンライン生配信視聴の希望は、当日正午12時までに下記メールアドレスまで、必ず件名を「トーク視聴希望」にしメールをお送りください。(件名のない場合メールを受けることが出来ません)
Tratratalk@gmail.com主催:TRA-TRAVEL 共催:コクリワーク
助成:大阪市助成事業 協力:株式会社artness
大阪市西区北堀江1-6-2
サンワールドビル6F 2号室