大阪を拠点に活動するアートハブ「TRA-TRAVEL」は、2021年よりレジデンスプロジェクト「AIR Δ(デルタ)」を開始した。メンバーが持つ国内外のアーティストとのネットワークを活かし、「レジデンスを行いたい海外アーティスト」「レジデンスできる場所」「成果物を発表する場所」を結んでアーティスト・イン・レジデンス(AIR)を実現するプロジェクトだ。
第1弾として、東京を拠点とするタイ出身のアーティスト、サリーナー・サッタポンが、北加賀屋のSuper Studio Kitakagaya(SSK)に滞在。その成果発表展「Home Sweet Home」を、SSKが実施する「Open Studio 2021 Autumn」のサテライトイベントとして開催する。
サッタポンは、1992年タイに生まれ、シラパコーン大学芸術修士取得。タイ国内外で精力的に制作発表を行ってきたが、コロナ禍の2020年11月に訪日し、現在は研究生として東京藝術大学大学院グローバルアートプラクティス専攻に在籍している。
これまで、日常生活や日々の経験をインスピレーションに、パフォーマンス、写真、ビデオ、インスタレーションなどのメディアで作品制作を行ってきた。活動の中で”芸術”のために大量に資源が消費されていることに気付き、現在のテーマは「芸術作品のはかなさ・脆さ」。また同時に「(タイにおける)社会階層」を制作を通して考え続けている。
本展では、2021年3月から2カ月間にわたるSSKでの滞在制作を経ての新作を発表。 「生分解性アート、死、孤独」に関して行われたリサーチから派生した実験的な作品となる。
AirΔ exhibition vol.1「Home sweet home」Sareena Sattapon
会期:2021年10月23日(土)〜11月14日(日)※土・日曜のみ開催
※11月13日〜14日は記録映像のみ公開会場:Super Studio Kitakagaya
時間:12:00~18:00 ※会期中14:00よりパフォーマンス実施(約20分間)
料金:入場無料
主催:TRA-TRAVEL
共催&助成:一般財団法人おおさか創造千島財団
助成:大阪市助成事業
大阪市住之江区北加賀屋5-4-64