
元造船所の倉庫を活用した大阪最大のシェアスタジオ「Super Studio Kitakagaya(SSK)」にて、一般公開+展覧会「Open Studio 2021 Autumn」が開催。
SSKは、アーティスト・クリエイター支援を目的として2020年3月にオープン。 元造船所の倉庫をリノベーションした建物は、天井高7m、延べ床面積830平方メートルの特徴ある巨大空間となっている。 現在、 絵画、 彫刻、 映像、 グラフィックデザイン、 プロダクトデザイン等、 多様なジャンルの20~40代の実力派・注目株アーティスト・クリエイター計14名が日々活動中だ。
3回目のオープンスタジオとなる今回は、 作業場の一般公開に加え、 特徴ある空間を活かして3組のSSK入居アーティストが新作を制作・発表。 自身の顔画像を巨大な岩に転写し、 人・自然・デジタルデバイスの関係性を問うノガミカツキ、 過密都市での生活やコロナ禍での新たな生き方の模索をテーマとした映像作品と彫刻作品を発表する前田耕平×葭村太一、 コロナ禍で存在価値が見直されつつある「屋台」を研究しデザインする若手屋台研究家・デザイナー、下寺孝典による作品がスタジオ内外に展示される。
新規作品制作アーティスト・クリエイター
下寺孝典
屋台研究家・デザイナー(建築、 デザイン)
1994生まれ。 2019年京都芸術大学大学院(旧京都造形芸術大学)建築・ランドスケープ領域修士課程修了。 建築設計だけに留まらず、 現場施工、 アートプロジェクト、 さまざまな企画にも関わり、 活動は多岐に渡る。 また、 アジア各国の都市を旅しながら人々の路上での振る舞いを観察・記録するとともに、 屋台の生産流通に踏み込みながら実践的活動を行っている。 人が集まることで生まれる巷(ちまた)の復権を目論んでいる。ノガミカツキ
メディアアーティスト(現代美術、 インスタレーション)
1992年生まれ。 武蔵野美術大学映像学科卒業。 主な展覧会に、 Foreign Bodys@Goethe Institute(2017個展,上海)、 Data : Salon XXXII@Eastern Blocギャラリー(2018二人展,モントリオール)など。 主な受賞に、 文化庁メディア芸術祭19th新人賞、 ArsElectronica HonoryMention賞、 学生CGコンテスト20thグランプリ、 ifva21th silver award、 アジアデジタルアート大賞2015優秀賞など。前田耕平
アーティスト(映像、 インスタレーション)
1991年和歌山県生まれ。 京都市立芸術大学大学院美術研究科構想設計専攻修了。 人や自然、 物事との関係や距離に興味を向け、 自身の体験を手がかりに、 映像やパフォーマンスなど様々なアプローチによる探求の旅を続けている。葭村太一
彫刻家(彫刻)
1986年兵庫県生まれ。 2015年から独学で木彫を始める。 制作過程は木を彫るという古典的な行為ではあるが、 木彫だからこそ表現できる可能性を探っている。
下寺孝典 SSK Open Studio 2021 Spring インスタレーション ノガミカツキ 《Skin Records》 2021/BnA Alter Museum アーティスト・イン・レジデンス 前田耕平 《Exuvia》 2019, 六甲ミーツ・アート 芸術散歩 2019, 撮影: 片山達貴 葭村太一《Graffiti depth #1》2021 年 個展「Imitation or mimic」展示風景 千鳥文化ホール(大阪) 撮影:大槻智央

会期:2021年10月23日(土)~11月14日(日)(計8日間)※土・日曜のみ開館
会場:Super Studio Kitakagaya
時間:12:00~18:00
入居アーティスト・クリエイター:
泉拓郎(建築・インテリアデザイン)、大槻智央(CI/VI、グラフィック、書体)、河野愛(現代美術、インスタレーション、テキスタイル)、笹原晃平(現代美術、インスタレーション)、サリーナ・サッタポン(パフォーマンス、現代美術)※特別参加、品川美香(絵画)、下寺孝典 (建築、デザイン)、谷原菜摘子(絵画)、株式会社ランハンシャ 中谷悠久(メディアアート)、ノガミカツキ(現代美術、インスタレーション)、野原万里絵(絵画)、林勇気(映像)、borutanext5(絵画、イラストレーション)、前田耕平(映像、インスタレーション)、葭村太一(彫刻)
ヴィジュアルデザイン:大槻智央(CI/VI、グラフィック、書体)料金:入場無料
関連イベント
STUDIO TOUR
少人数のツアー形式で、 入居アーティスト・クリエイターの話を聞きながら、 スタジオ内を回る。
日程:10月23日、30日、11月6日、13日、14日 ※土曜のみ開催
時間:15:00~16:00
料金:無料 ※要予約、各回最大5名
申込方法:Peatixより申込只今祭
2020年5月~2021年5月の1年間、 入居者の野原万里絵+前田耕平+林勇気が、 「只今」と題し、 SSKを創作の場として使いこなすだけではなく、 アーティストらしく「素材」の対話から検証・開拓する試みを行ってきた。 SSKの1周年を祝う会として、 只今メンバーでの茶話会を実施。
日時:10月31日(日)18:00~20:00
料金:無料
※申込不要
大阪市住之江区北加賀屋5-4-64