それぞれ異なる職種の3人によるプロジェクト「elements」による実験的なオブジェ作品を展示・販売する企画展「思考を積み、束ねること STACK AND BIND, your thoughts unwind」が、愛知県岡崎市のセレクトショップ・MATOYAで開催される。
「elements」は、ものづくりのプロセスにおいて、私たちのまわりに存在するさまざまな現象や要素を探求するプロジェクト。建築家の井上真彦、アートディレクターの置田陽介、グラフィックデザイナーの横山道雄が、人間がものをつくる動機や根源に繋がるテーマを選び、フィールドワークやリサーチ、実験、ディスカッション、ときには遊びを交えながら思考を重ね、オブジェやプロダクトを通じて提示している。
3人はかつて大阪のクリエイティブユニット・grafに所属。また2020年には本町の丼池繊維会館で今回と同名の展示会を開催した。
工業化以前、優れた道具や技術がなかった時代、そこにあるものを積み、束ねるという単純な行為で様々なモノは成り立っていました。
elementsのメンバーは、「積む、束ねる」という行為をものづくりの入門的な行為と捉え、リサーチとスタディを繰り返すことによって、複数人で「思考を積むこと・束ねること」の可能性に気付きます。作品はメンバー間で意図を伝えないまま一つの部材を送り、各々で一手部材を加えたものをまた送り合うという文通のような方法で製作されています。
このような実験的な製作方法で、メンバー間でモノを通して思考の対話を重ね、作為的ではないオブジェ作品を生み出しました。また、それらの体験を通して気付いた「積む、束ねる」という行為が持つ「作為/不作為」「確定/不確定」「安定/不安定」の均衡を探った作品も販売予定です。
ご来場いただく皆さまには、オブジェ作品を通して更なる思考を積み、束ねることで、この実験的な取り組みに参加した気持ちになってご覧いただければ幸いです。
(プレスリリースより)
思考を積み、束ねること STACK AND BIND, your thoughts unwind
会期:2022年7月2日(土)〜10日(日)
会場:MATOYA
時間:11:00〜18:00
休業:7月6日(水)
主催:MATOYA
企画:elements
愛知県岡崎市松本町1丁目107 松本ビル2階