谷町六丁目のPOLにて、YOSHIE ITASAKA(板坂佳枝)による写真展「Infinity Complex Landscape -Journey through the East Ukraine-」が開催される。
板坂は1984年大阪生まれ。バンタンデザイン研究所ファッション学部スタイリスト科卒業。2010年より放浪生活をスタートさせ、特にその大半をヨーロッパで過ごす中で多くの写真を撮影。2017年にジョージアを旅した記録を写真集『Reality of Here and There』として、2019年にイスラエル – パレスチナを旅した記録を写真集『One Person’s Utopia is Another’s Dystopia』としてリトルプレスにて出版した。
今回展示するのは、現在戦場となっているウクライナで撮影した写真群。
作家が在廊する7月1日には、展示に合わせて刊行する同タイトルのZINE内でテキストを引用した『ユーラシア主義とは何か』(成文社、2010年)の著作者・浜由樹子を招いて、オープンディスカッションの場をひらく。
東ウクライナ(ザポリージャ・マリウポリ)の風景
その複雑さと、矛盾を探る旅のドキュメンタリーWe cannot afford to be ignorant of the world in which disputes arise
War comes about when the conditions that create conflict are prese2018年12月、ケルチ海峡事件の後、戒厳令が執行されている最中、ハルキウからドニプロとザポリージャを経由してマリウポリまで1か月程 カウチサーフィンで滞在先を探し、カーシェアリングで移動しながら、 ウクライナ東部・紛争地帯のボーダーラインの土地を旅した。
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2022年2月24日、ロシアによる特別軍事作戦により始まったウクライナにおける現在進行形の紛争により、”失われてしまった風景”
其の地の真実は、其の地を訪れなければ理解することができない。
ソビエト連邦崩壊後の、資本主義への移行によって引き起こされた社会経済的分裂。
アイデンティティの喪失。都市と地方(農村・工業地帯)の格差。
ソ連時代を経験した世代と、ソ連を知らない世代間との歴史認識・空間(土地)認識に対する理解へのギャップ。
分断されていた時間(壁)を克服することの困難さを知る。果てしないイデオロギーの対立、記憶、歴史をめぐる戦争。
如何に、中立の立場で見つめることができるだろう…。(Webサイトより)
YOSHIE ITASAKA Photo Exhibition
「Infinity Complex Landscape -Journey through the East Ukraine-」会期:2022年7月1日(金)〜10日(日)
会場:POL
時間:12:00~19:00 *最終日は〜17:00
定休:木曜日
Open Discussion Day
日時:7月1日(金)14:00〜17:00 *申込不要
ゲスト:浜 由樹子(静岡県立大学大学院国際関係学研究科 准教授)
大阪市中央区谷町6-18-29 2F