台湾で活躍するイラストレーター・IKUIKU STUDIO（小高潮色計事務所）が、日本での初めての個展「いく！いく！小高潮共和国 – REPUBLIC OF IKUIKU ISLAND」を、京町堀のchignitta spaceにて開催する。

IKUIKU STUDIOは2018年に台湾で設立。イラストの仕事を通して、「欲望は本能、愛は多様」というメッセージを発信している。2021年11月には、台湾のBEAMS JAPAN TAIPEI 誠品生活南西店で開催の「”TAIPEI ART BOOK FAIR × TOKYO CULTUARTby BEAMS ARTIST TEE COLLECTION” 」に採用され、その名はカルチャー、ファッションの文脈で日本でも注目を浴びるようになった。

アーティスト名「IKUIKU STUDIO」のIKUとは、日本語で性的な意味合いの「イク」と、どこかに出向くの「行く」など、さまざまな意味合いをかけており、思春期に感じた「性的なことへのタブー」に対する違和感がルーツになっているという。日本同様、台湾も性教育や性的なものに対する考えや教育は保守的だが、日本漫画が大好きなIKUIKU STUDIOは高校生の時にBL漫画に出合い、愛や関係性の多様さに気づいたことが、現在の創作活動につながっている。

本展では、色々な「いく！いく！」を描いたPOPでキッチュなイラスト原画を展示販売。会期中には作家が来日しワークショップやトークも開催される。
独特の世界観でアジア的な性に対する閉鎖感や枠を壊していくIKUIKU STUDIOの作品世界を体感できる貴重な機会となりそうだ。