この度、マンションみどりでは企画展「見えないところで 光らない蛍光灯」を開催いたします。
本展を開催する藤井寺市は都市部から外れた古墳、遺跡のまちであり、ところどころに古墳や遺跡が点在しています。展示会場から徒歩数分の場所には旧石器時代より人々の生活の営みが行われた痕跡を残す遺跡もあり、現在では2万年も前にこの土地で暮らしていた人類がいたことが発掘調査により明らかになっています。
ではそれが明るみになる以前は人々のその土地への意識はどうあったのでしょうか。また、その場所はどのような場所だったのでしょうか。
展示会場であるマンションみどりは築30年の共同住宅です。ここ2年でリノベーションが行われ、新しい入居者が住み出し、新しい時間が流れ始めています。ですが、これまでの28年間で流れていった時間もひっそりと、まるで光らない蛍光灯のようにあるのです。
本展では、アラキドン、櫻井正樹、髙松威、津村侑希、ヨシダクスカの5名の作家をお招きし、過ぎ去った時間や物事についての再考を試みます。
参加作家
アラキドン
1996年生まれ。2019年京都精華大学芸術学部造形学科日本画コース卒業。心の拠り所を描く。櫻井正樹
1999年京都府生まれ。現在、京都市立芸術大学油画専攻に在籍。街に見られる壁を起点に、そこに起こる落書きや現象に注目して、壁と絵画と街の関係について考えて制作している。髙松威
1997年大阪府出身。大阪芸術大学大学院前期制作工芸領域修了。鉄板を手で曲げる。表現が物質の応力に押し止められ、形が誤配されていく。鉄の有機的な現象を手がかりに風土や自然、愛着を思考する。津村侑希
1998年生まれ、東京藝術大学大学院修士課程 油画技法・材料研究室に在籍中。訪れたことのない異国への憧憬をもとに、風景画を制作する。主に北・南コーカサス地域に存在する名称のない場所を描く。ヨシダクスカ
1998年大阪府生まれ。京都市立芸術大学美術学部工芸科漆工専攻卒業。時間や場所の連続性などに着目し、主に景色、視界についての描写を試みる。(Webサイトより)
会期:2022年8月27日(土)〜9月18日(日)※会期中の土・日曜のみ
会場:マンションみどり
時間:13:00〜19:00
作家:アラキドン、櫻井正樹、髙松威、津村侑希、ヨシダクスカ
藤井寺市惣社2-5-22