藤井寺市のアーティストランアパートメント「マンションみどり」にて、櫻井正樹個展「抄本」が開催される。
櫻井は1999年京都府出身。京都市立芸術大学美術学部に在籍中。街中に見られる壁や、そこでの現象をモチーフとして、絵画と壁と街の関係について再考する作品を制作している。
初個展となる本展では、壁面のテクスチャとその物質性についての作品や、壁に描かれる落書きをモチーフにした絵画やドローイング、実験物を展示する。
会場のマンションみどりは、1階に共同スペース、ギャラリー兼スタジオ、2階より上に個室があり、クリエイターやアーティストに居住と制作や交流の場を提供している。2019年に、当時大阪教育大学の学部生だった米田湧泉(作家名wack)がスタッフとして勤めていた不動産屋の提案で、築30年が経ち無人となっていたアパートの活性を目的に住み込み管理人として入居したことから始まった。現在の住人に岡留優(京都市立芸術大学)、西村昂祐(大阪教育大学)、米田(大阪教育大学大学院)がおり、マンションのリノベーション、展示、イベントの企画・開催を行っている。
2020年夏頃より、新型コロナウイルスの影響により学校の制作室が使えなくなった学生のために、アーティスト・イン・レジデンスプログラムを企画。マンションの一室をアトリエ兼住居として一時的に貸し出し、制作から成果発表までサポートしている。
近隣の土師ノ里エリアには、音楽家のJun Takayamaが運営する「アサノヤブックス」やアーティスト・下浦萌香が運営するスペース「デラハジリ」などもあり、今後の盛り上がりが期待される。
会期・時間:
2021年11月22日(月)〜28 日(日)13:00〜20:00
12月4日(土)〜2022年1月22日(土)15:00〜20:00 *土・日曜のみ開催会場:マンションみどり102号室
藤井寺市惣社2-5-22