谷町六丁目のギャラリー、+1artにて、山本直樹の個展「琥珀の刻」が開催。
山本は1963年新潟県生まれ。感覚、社会、記憶をテーマに、日々浮かんでは消えていく社会状況を、砂糖、飴、チョコレートなどの味覚媒体や香り、匂いの物質を使ったインスタレーションやドローイングなどで表現する作家だ。
第20回(2016年度)岡本太郎現代芸術賞の岡本太郎賞を受賞した際は、角砂糖3万個を使って東京の街並みを築くインスタレーションを発表した。
現代の世界情勢に対する危機意識をもとに、時事的な問題を織り交ぜながら作品を制作している。
本展では、ナトリウムランプと蜂蜜を使って、黄砂で視界不良になったような琥珀色の空間をギャラリー内につくり出す。 その単色空間の中で、観客はひとつのお菓子を受け取り味わう。
今回の展示では、蜂蜜と人工光を使って抑圧空間を表現する。
黄砂が来ると、風景全体が琥珀色の写真の様になり、その中で私は浮遊する感覚に襲われる。コロナ禍、ウクライナ情勢、異常気象など現在の世界情勢は、これらに覆われた感覚に似ている。 過去の記憶を鑑みても足元はおぼつかなく、未来も見えない、極めて不穏な状況。 はたして出口はみつかるのだろうか?
社会性昆虫であるミツバチの食料「蜂蜜」と、統一されたオレンジ色光「単色光」を素材に、閉塞した空間を造る。その中でかすかな甘さを味わいながら、私たちの「いま」について考えたい。山本 直樹
会期:2022年10月12日(水)〜29日(土)
会場:+1art
時間:12:00~19:00
定休:日〜火曜
制作協力:餅匠しづく、株式会社地域環境計画 Nature Clips、Honey Woods 中島 拓
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会場:+2 (+1artから徒歩5分)
時間:13:00~19:00
休廊:日〜火曜
大阪市中央区谷町6-4-40