大阪を拠点に活動する公演芸術集団「dracom(ドラカン)」が、心斎橋のウイングフィールドで開催する演劇会にて、新作『ハッピー・エンディング』を上演する。作・演出は、dracomリーダーで演出家・劇作家の筒井潤。
本作は、中国人が経営するエステ店の密室で交わされる会話をきっかけに、『オイディプス王』の台詞をつぶやき続ける俳優を志す主人公の日本人男性の現状と記憶、妄想が交錯し、現代社会の閉塞感と共に、東アジアの政治や歴史、性、宗教に関する諸問題が浮かび上がってくるという、意欲的なフィクションの演劇作品だ。
ドラマトゥルクは、女優パフォーマー元セックスワーカーのげいまきまきが務める。
『ハッピー・エンディング』は、主人公の男性が馴染みの中古レコード店に行ったらマッサージのお店になっていたというのが事の発端となるフィクションの演劇作品です。
ある日、コロナ禍で久しくなっていた街に行きました。足速に駅の改札に向かう人、陽気になりきれていない昼呑みグループ、長い行列に対応しているのに退屈そうなコンビニ従業員、道端で立膝になりノートパソコンを叩きながら電話をしている人、いつ来るかわからない客を穏やかに待つ生花店の店員。しばらく家にこもっていた私は、いつもの表情で営む人たちに触れて嬉しくなりました。しかし同時に、以前とは違う何かを感じどうも落ち着きません。人通りの邪魔にならないところに立ち、しばらく街を眺めていたら単純なあることに気づきました。マッサージやエステのお店が妙に増えているのです。これはいったい何なのか。どういうことが起きているのか。そして、いつもの表情とは何か…。
このような実感と疑問が今回の創作のきっかけです。観れば知っているはずのあのことに気づいていただけると思います。dracom リーダー 筒井潤
会期:2023年1月20日(金)~22日(日)
会場:ウイングフィールド
時間:20日 19:00、21日 12:00(※)/16:00(※)、22日 12:00(※)/16:00
(※)終演後アフタートーク開催
(受付開始は開演40分前、開場は開演30分前)料金:前売・当日共 一般 3,500円、ユース(U-25) 2,000円(要証明)
※全席自由、来場順に整理券配布
予約フォーム:https://www.quartet-online.net/ticket/happyending2023キャスト:
稲葉俊、岡村ゆきを、高山玲子、出井友加里
筒井潤
小野毅、新免わこアフタートークゲスト:
21日 12:00:渡辺健一郎(批評家、俳優)
21日 16:00:新井知行(YPAM(横浜国際舞台芸術ミーティング)プログラム・オフィサー)
22日 12:00:げいまきまき(女優パフォーマー元セックスワーカー)※未就学児のご来場はご遠慮ください
※本公演は性的なイメージを連想させる可能性がございます問合せ:dracom 制作部 info@dracom-pag.org
大阪市中央区東心斎橋2-1-27
周防町ウイングス6F(受付 5F)