美術館やホール、科学館、図書館など16以上の文化拠点が集積している中之島エリアを「創造的な研究所(クリエイティブ・ラボ)」と見立て、関係施設・団体が連携して展開するプロジェクト「クリエイティブアイランド・ラボ 中之島」が、アートエリアB1を主な会場として約2ヶ月間展開される。
今回は3つのプロジェクト(中之島ポスタープロジェクト/展示企画「ビルダーズ:工事記録にみる都市再考」/中之島文化ネットワーク)を実施。
「中之島ポスタープロジェクト」では、写真家・野口里佳が、春夏秋冬の中之島を巡り、独自の視点でとらえた写真をもとに、中之島をプロモーションするイメージポスターを制作。アートエリアB1と京阪電車の駅などに展示する。
建築関連の企画としては、1930〜1960年代の大阪の地下鉄や巨大ビルディングの工事記録映像などを上映するほか、建設事業者、建築家、アーキビスト、知的財産法研究者、視覚文化研究者を招き、建築アーカイブをめぐる保存状況や保存・公開における課題、歴史文化的価値などについて話すトークイベントを実施。大阪中之島美術館準備室が大阪市立大学と資料保存・研究を進めている、大阪・関西における建築アーカイブに焦点を当てる。
大阪の工業デザインと地域性に着目するトーク「地域×企業 デザインアーカイブをめぐって」では、パナソニックやダイキン工業のデザイン関係者やデザインプロモーションの実践者を招き、地域と企業、工業デザインアーカイブの現在と未来を考える。
サーチプロジェクト vol.7 クリエイティブアイランド・ラボ 中之島〜「文化の実験島」としての中之島発信プロジェクト〜
会期:2020年1月24日(金)〜3月22日(日)※4月7日まで一部会期延長
会場:アートエリアB1ほか
開館時間:12:00〜19:00
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)
料金:入場無料
中之島ポスタープロジェクト
アーティスト:野口里佳(写真家)
ポスター展示期間:2020年1月〜3月
場所:アートエリアB1、京阪全線の駅、ほか展示企画「ビルダーズ:工事記録にみる都市再考」
会期:1月24日(金)〜3月22日(日)※4月30日(木)まで会期延長
上映内容:
「大阪瓦斯ビルディング 建設の記録」(1933年/40分/株式会社大林組所蔵)
「大大阪観光」(1937年/29分/大阪市所蔵)
「新朝日ビル誕生」(1958年/30分/株式会社竹中工務店所蔵)
「鉄路と汗」(1963年/49分/京阪電気鉄道株式会社所蔵)ラボカフェスペシャル featuring クリエイティブアイランド・ラボ 中之島 「都市の記憶 建築アーカイブをめぐって」
日時:1月24日(金)19:00〜21:00
ゲスト: 高岡伸一(近畿大学建築学部准教授/大阪市立大学都市研究プラザ特別研究員)、齋藤歩(京都大学総合博物館特定助教)、秋山卓也(大阪大学知的基盤総合センター准教授)、佐藤守弘(京都精華大学デザイン学部教授)、松隈章(株式会社竹中工務店設計本部企画担当)
定員:50名程度(当日先着順)鉄道カフェ「鉄道アーカイブの保存活用とその魅力」
日時:1月30日(木)19:00〜21:00
ゲスト:中西一浩(京阪電気鉄道株式会社広報部係長)
定員:50名程度(当日先着順)文化と経済の両輪~企業メセナからみる都市創造~
日時:2月14日(金)19:00〜21:00
ゲスト:石井康友(株式会社竹中工務店 経営企画室CSR推進部専門役)、南谷雅和(京阪ホールディングス株式会社 経営統括室事業推進担当部長)
定員:50名程度(当日先着順)野口里佳(写真家)× 服部滋樹(graf)中之島ポスタープロジェクトを語る
日時:2月29日(土)14:00〜16:00
ゲスト:野口里佳(写真家)、服部滋樹(graf代表)
定員:30名程度(当日先着順)建築ワークショップ「Landing City」
日時:3月1日(日)14:00〜16:00
講師:家成俊勝(dot architects)
定員:15名(要事前予約)
料金:1,500円(展覧会チケット代を含む)ラボカフェスペシャル featuring クリエイティブアイランド・ラボ 中之島 「地域×企業 デザインアーカイブをめぐって」
日時:2月21日(金)19:00〜21:00 ※コロナウイルスの影響で中止
ゲスト:川原陽子(パナソニック株式会社)、関康一郎(ダイキン工業株式会社)、矢島進二(公益財団法人日本デザイン振興会)
定員:50名程度(当日先着順)その他のイベント情報などは、公式Webサイト参照
問合:アートエリアB1 06-6226-4006
大阪市北区中之島1-1-1 京阪電車なにわ橋駅地下1階