「印版手(いんばんて)」という焼き物をご存知だろうか? 明治から昭和初期にかけて大量生産された器で、美しい青色と当時の風俗を取り入れたバラエティに富む絵柄が、今も多くのコレクターを魅了し続けている。
そんな印版手を一挙に集めた特別企画展「―橋本コレクション受贈記念― 文明開化のやきもの 印版手」が、2023年3月21日(火・祝)まで大阪歴史博物館で開催中だ。本展は、印版手コレクターの橋本忠之氏から、2017年に同館へ寄贈された作品のお披露目の機会となる。あわせて、かつて陶業商が集中していた瀬戸物町(現大阪市西区)の老舗陶器商・つぼ善商店から2021年に寄贈された業界誌『陶業時報』を特別公開するほか、印版手に馴染みのない世代に向けてその魅力を伝えるべく、スタイリスト・東ゆうな氏を監修に迎え「カワイイ」をテーマにした展示コーナーも構成。約200点の資料から、当時の人々の生活や文化、思想のあり方を考える契機をつくることを目指す。
会期中の関連イベントも充実し、2月22日(水)には学芸員の引率のもと、骨董市へ掘り出し物を探しに出向く一日まるごと印版手ツアー「四天王寺骨董市で掘り出し物探し!?」を開催。宝探し気分で好みの一品を探しに行ってみてはいかがだろうか。
「―橋本コレクション受贈記念― 文明開化のやきもの 印版手」
会期:2023年1月21日(土)〜3月21日(火・祝)※火曜休館、ただし最終日は開館
会場:大阪歴史博物館 6階 特別展示室
時間:9:30〜17:00(入館は閉館の30分前まで)
料金:大人 600円、高校生・大学生 400円 、中学生以下・大阪市内在住の65歳以上(要証明証提示)・障がい者手帳などをお持ちの方(介護者1名を含む)は無料
問合:06-6946-5728(大阪歴史博物館)
関連イベント・展示
一日まるごと印版手ツアー「四天王寺骨董市で掘り出し物探し!?」
日時:2023年2月22日(水)10:30〜15:00
集合:和宗総本山 四天王寺 石鳥居(大阪歴史博物館 解散)
定員:15人
参加費:4,000円(昼食代・大阪歴史博物館入館料込。印版手展オリジナルグッズ付き)
申込方法:こちらから要申込 ※2023年2月21日(火)午後11:59申込締切
担当学芸員によるスライドトーク
日時:2023年3月4日(土)14:00〜(約30分)※13:30受付開始
講師:中野朋子(大阪歴史博物館 主任学芸員)
会場:大阪歴史博物館 4階 講堂
定員:180名
参加方法:当日先着順
料金:無料(常設展の観覧券もしくは半券提示が必要)
東ゆうな「HELLO MY INBANTE♡」「青の小部屋」
会場:大阪歴史博物館 6階 特別展示室内
大阪市中央区大手前4-1-32