現代アートシーンで活躍中の作家を紹介するギャラリー・+1artにて、ミコワイ・ポリンスキの展覧会「Elusiveness of Shadow | 影はつかめない」が、2023年6月3日(土)まで開催中だ。
ポリンスキは1977年ポーランド、ポズナン生まれ。視覚芸術と音楽の関係性をテーマに、ペインティング、ドローイング、インスタレーションなどの手法で独創的な作品を発表している。主にドイツとポーランドを拠点に活動しているが、2023年には伊勢現代美術館にて個展「Reflection of Blueish Grey」を開催、2022年にはグランフロント大阪にて「大阪関西国際芸術祭 アートフェア」に出展するなど、日本でも積極的に作品を発表。+1artでの展示は2018、2019年に続いて3回目となる。
本展では、影のとらえどころのなさを表現したペインティングとインスタレーション作品を展示。同じかあるいはよく似た作品をポーランドの2都市(カリシュのJan Thalasin Gallery、ポズナンにある自身のスタジオを予定)でも展示することで、絵画のアイデンティティ、場所のアイデンティティ、視覚的作品を解釈する上でのメンタリティ(文化的背景)の相互関係を探る。
ポリンスキのステートメントには「ここで重要なのは日常生活での直感です-それは複数の言語空間における経験、空間の理解に対する心理的な影響、または絵画に関連する物質的な引用や現実の断片(スタジオの空間など)から生じます」とある。日本は大阪、谷町六丁目のギャラリーで、ポリンスキ自身がテーマとして模索する絵画と空間との相関性を体感してほしい。
ミコワイ・ポリンスキ「Elusiveness of Shadow|影はつかめない」
会期:2023年5月17日(水)〜6月3日(土)
会場:+1art
時間:12:00〜19:00(最終日は17:00まで)
休廊:日・月・火曜
問合:06-7712-6685
助成:ポーランド共和国文化・国家遺産省
大阪市中央区谷町6-4-40