イラストレーターの管弘志とアーティストの重田美月による合作展「Uが進行した」が、粉浜のartgallery opaltimesにて、2023年5月27日(土)から6月11日(日)まで開催される。本展は東京のオルタナティブギャラリー・亀戸アートセンター(KAC)との共同企画。2022年夏に、管と重田の合作を希望した両ギャラリーの声に応えるかたちで実現が決まったという。
大阪生まれ・在住の管は、雑誌や書籍、CDのアートワークなどでイラストを手がけるほか、直線表現や多彩な描画方法を用いグラフィカルな作品を制作。また、東京を拠点とする重田は、アニメやぬり絵のような輪郭線の明瞭なモチーフに、やわらかく繊細なタッチで動植物などを重ねて描く点が特徴的だ。
今回の制作では、一方が描きはじめた絵を途中でもう一方へ郵送し、完成あるいはもう一巡させるといった、文通のようなやりとりのなかで作品が生まれていった。展覧会タイトルの「Uが進行した」の「U」は、ユートピアとYOUの略。“相手がいなければ到達できない楽園”のように広がる絵画世界に着目してほしい。
管弘志(かん・ひろし)
1973年大阪生まれ・同在住/1994年創造社デザイン専門学校夜間部卒業
・個展
2022年「シティボーイに憧れて」/亀戸アートセンター(東京)、2018年「サマーセーター」/Plup(大阪)、2004年 「FULLCIRCLE Presents Hiroshi Kan」/Blink Gallery(ロンドン)、2003年「MEGA FLOAT」/ROCKET(東京)、2001年「CUT OUT」/ROCKET(東京)、1997年「血はあらそふ」/HBギャラリー(東京)
・受賞
VOL.7HBファイルコンペ藤枝リュウジ賞、タンカレーマティーニパーフェクトアート2000常磐響賞、第112回 THEチョイス入選(タイクーングラフィックス選)、第11回TIS公募入賞(伊藤桂司選/わたしの一枚)ほか
重田美月(しげた・みづき)
1980年神奈川県生まれ/東京都在住/2002年武蔵野美術大学造形学部油絵科卒業
・個展
2021年「寝覚めの開花」(GALLERY MoMo projects/東京)、2015年「途中の面影」(GALLERY MoMo projects/東京)、2012年「未知の路地」(GALLERY MoMo Ryogoku/東京)、2010年「近所の発光」(GALLERY MoMo Roppongi/東京)
・グループ展
2022年「Her Own Story」(亀戸アートセンター/東京)、2020年「再考 | Reflection」(GALLERY MoMo Ryogoku/東京)、2019年「interaction vol.4」(GALLERY MoMo Ryogoku/東京)、2012〜2013年「吹上ワンダーマップ(鹿児島)、2010年「Visage vol.2」(GALLERY MoMo Ryogoku/東京)、「As Long As Rainbow Lasts」(SOKA Art Center/台北)、2008年「トーキョーワンダーウォール2008」(東京都現代美術館/東京)、2007年「ワンダーシード」(トーキョーワンダーサイト渋谷/東京)
第一期(大阪)
日時:2023年5月27日(土)〜6月11日(日)
会場:artgallery opaltimes
時間:月・木・金曜13:00〜17:00、土・日・祝日13:00〜19:00
休廊:火・水曜第二期(東京)
日時:2023年8月5日(土)〜27日(日)
会場:亀戸アートセンター(KAC)[東京都江東区亀戸9-17-8 KKビル1F]
時間:平日16:00〜22:00、土・日曜13:00〜19:00
休廊:木曜
※8月10(木)〜17日(木)は夏季休業
大阪市住之江区粉浜1-12-1