陶芸家・出垣内愛による、釉薬とオブジェの展覧会が、富田林のGallery Blau Katze(ギャラリーブラウカッツェ)にて開催される。
出垣内は、灰、石を自ら調達・粉砕して燃やし、釉薬を全て自身で調合している。また、「土と対話をし土の向きたい方向に手びねりをすること」をモットーとするなど、自然の力を借りて普遍的な美しさに辿り着こうと制作を行っている。
本展では、釉薬による複雑性が並列する新作「幾度」シリーズを中心に、オブジェや立体作品を併せて展示。また、オリジナルの日用品やアクセサリーも販売する。
わたしが選んだ有機物が溶け合い輝く。
人と物の意志が融和する瞬間、
宝石のような、猛毒のような、表情が生まれる。
陶芸が与えてくれる本質的な悦び。
灰や骨、炎の記憶を汲みながら
今日もまた、同じように手と窯を行き来している。出垣内愛|Ai Degaito
陶芸家。1997年奈良県生まれ。幼少期に父の友人である陶芸家・大塩正に出会い、陶芸に興味を持ち、高校在学中より陶磁器表現を学び始める。還元焼成をアレンジした冷却還元焼成を中心に独自の方法と緻密な温度・時間管理の元で釉薬の変化を引き出した作品を制作。主な展示に2021年「女流陶芸展」(京都市京セラ美術館/京都)、2022年「Hopstep Spring Gifts!」(阪急梅田本店/大阪)、「MY STYLING STORE」(阪急梅田本店/大阪)、「枕崎国際芸術賞展」(南溟館/鹿児島)、2023年「SICF24」(スパイラル/東京)。
会期:2023年6月14日(水)〜18日(日)※会期中無休
会場:Gallery Blau Katze
時間:12:00〜18:00
料金:入場無料
富田林市加太1-3-24
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