フランスのルーアンとパリを拠点に活動する画家・犬丸暁氏と京都在住の写真家・澄毅氏によるコラボ展示「Deux lumières ふたつの光」が開催される。会場はGALLERY UROで、会期は2023年9月16日(土)から10月7日(土)。2人がそれぞれ「光」というテーマに向き合い、これまでの作品に加えて、今回の展示に向けた新作を展示する。
犬丸氏は、幾重にも重ねた紙に植物を主なモチーフとした絵を描き、凸レンズで集光した光を当てて、光の痕跡を残す手法を用いる。この工程を「Distillation solaire(太陽蒸留)」と名づけ、立体的に光や生命を感じることのできる作品を生み出している。
一方、澄氏は主に人物がモチーフ。写真に写る「綺麗なもの」で完結させず、その先の「見えない美を見出す」ことを目的に、写真がプリントされた紙に穴やスリット(切れ込み)を入れることでそこから光が溢れる作品を制作している。写真のなかでは撮影時の光(過去の光)とスリットから溢れる光(現在の光)が併存し、現実では見出せない複合的な光の世界を展開させる。
フランスと京都という異なるまちに住む2人の作家。どちらかの陽が沈んだ頃にもう一方の陽が昇る……。同じ陽を見ながら、同時には見ることができない2人の作品が、本展では同じ空間に存在する。どのようなコラボレーションが生まれるのか。我々が立つ地球と、絶対的な光の存在である太陽の存在を改めて感じてみたい。
会期:2023年9月16日(土)~10月7日(土)
時間:10:00〜19:00
定休:日曜・祝日(9月23日は開廊)
会場:GALLERY URO
GALLERY URO
大阪市中央区南船場3-1-9 1F