日本における女性写真家の草分けとして活躍した山沢栄子(1899〜1995)の個展が、肥後橋のThe Third Gallery Ayaにて開催される。
2019年に、山沢栄子生誕120年を記念した個展「私の現代」が西宮市大谷記念美術館で開催され、東京都写真美術館にも巡回した。その回顧展の際に展示した大判サイズの作品と共に、小サイズのプリントとあわせて展示する。
山沢栄子は1899年大阪に生まれ、1920年代のアメリカで写真を学び、1930年代から半世紀以上にわたり、日本における女性写真家の草分けとして活躍しました。当初はポートレートの撮影を主な仕事としていましたが、晩年の1980年代には抽象絵画のような写真作品を制作する芸術家として知られていました。とりわけカラー写真による色鮮やかな作品群は、当時の日本では他に例を見ないものでした。「私の現代/What I am doing」と題して発表されたこのシリーズには、自身の過去の作品や写真機材を写し込んだ、きわめてコンセプチュアルな表現も含まれています。山沢は、1950年代から写真による造形の実験を重ねることで、このような独自の芸術表現に到達しました。
会期:2020年2月29日(土)〜3月21日(土)
会場:The Third Gallery Aya
時間:水〜金曜日 12:00〜19:00/土曜日 12:00〜17:00/ 火曜日はアポイント制
定休日:日・月曜日
問合:06-6445-3557
トークイベント
日時:3月7日(土)15:30〜17:00 ※新型コロナウイルス対策のため延期
会場:The Third Gallery Aya
ゲスト:池上司(西宮市大谷記念美術館学芸員)
参加費:1,000円(1ドリンク付き・税込)
定員:25人 ※要予約
申込先:tamaki@thethirdgalleryaya.com / 06-6445-3557
大阪市西区江戸堀1-8-24 若狭ビル 2F