大阪市西成区天下茶屋の住宅街で、実験的な展覧会やライブなどを開催している「山本製菓」にて、運営者の1人である池田昇太郎と、ベトナム出身のアーティスト、トラン・ミン・ドゥックによる展覧会が開催される。
2人は2012年に出会い、2014年から「Between Lines」という共同進行型のトランスナショナル・プロジェクトを開始。土地の歴史または個人の記憶と経験の不確かさに刻まれるものをインスタレーション・パフォーマンス・オープンダイアローグ(開かれた対話)を通して考察してきた。
本展では、国を超えた人の行き来が当たり前のようになりつつある現在、国と国、過去と現在を往還しながら、改めて‘国境を越える’ということを再考する。
トラン・ミン・ドゥック Trần Minh Đức
ベトナムのホーチミン市-サイゴンで生まれ育つ。同時代性という複雑な構造の中でベトナム人であるとはどういうことかを問う実践を行う。 2017年まで、San Artでアーティストマネージャーを務めた。ホーチミン市文化芸術大学の絵画科を卒業。歴史的な物語や植民地主義と帝国主義・戦争と移民の連続的な影響を調査することで、集団の記憶と文化的アーカイブを探る作品を発表。 2017年3月から7月までアジアン・カルチュラル・カウンシル(ACC)の支援を受けてニューヨークに滞在。池田昇太郎 Shotaro Ikeda
1991年生まれ。詩人。 大阪にて祖父母が営んでいた元おかき工場の経過を綴るスペース⇔プロジェクト山本製菓を2015年より開始。展示やイベントの企画、編集を行う。 調和と異化、連帯と孤独、故郷と異郷、都市と地層、調査と即興を往来するための詩的実践。
会期:2020年3月20日(金・祝)〜30日(月)※金〜月曜日のみ
会場:山本製菓
時間:14:00〜20:00
料金:自由料金制
問合:info@yamamotoseika.com
関連企画
オープニングレセプション 日時:3月20日(金)18:00〜
パフォーマンス 日時:3月21日(土)、28日(土)15:00以降
トーク 日時:3月22日(日)、29日(日)18:00〜
大阪市天下茶屋東2-5-5