1968年に寺山修司らに見出され、2010年に急逝するまで、アンダーグラウンドシーンで異彩を放った歌手・浅川マキ。ジャズ、ロック、ブルース、フォークなど、ジャンルでは括れない音楽性と、独自のライブ活動には根強い人気があり、近年ではラッパーの田我流がリリックに浅川マキの歌詞を引用したり、ロンドンのレコードレーベル・Honest Jon’s Recordから編集盤のLPがリリースされたりするなど、世代、国境を超えて今なおファンを増やし続けている。

そんな浅川マキは、東京・池袋の文芸坐ル・ピリエで年末公演を行うのが恒例だった。2024年1月13日（土）に梅田ムジカジャポニカで開催される「浅川マキを観る～in 大阪」は、映画監督・山崎幹夫が撮影した浅川マキ年末公演の記録映像が上映される貴重な機会となる。

2017年から同様の上映会を各地で行っているが、今回は1993年12月28日のライブ映像を上映するという。昔からのファンも、時を経て浅川マキに興味をもった人も、この機会をお見逃しなく。