韓国の異才、キム・ギヨンの生誕100年記念特集上映が、シネ・ヌーヴォにて開催される。
1955年のデビュー以来、社会や人間の姿を見つめた数々の作品を手がけ、近年、再評価が進むキム・ギヨン。今回は、家政婦がブルジョワ夫婦の家庭を崩壊させるさまを描く『下女』、太平洋戦争で日本軍に徴用された青年の実体験をもとにした『玄海灘は知っている』をはじめ、『火女’82』(本作は『下女』をセルフリメイクした『火女』を、さらにセルフリメイクしている)、『肉体の約束』『死んでもいい経験』など10作を上映する。
キム・ギヨン
1919年、ソウル生まれ。高校卒業後に京都に留学経験あり。国立ソウル大学医学部卒業で医師の資格を持つ。1955年『屍の箱』でデビュー。以来、30本を超える作品を発表。初期の作品は戦時下や戦後の社会を描いたリアリズム調のものが多いが、1960年の『下女』以降、人間のエゴイズムに潜む魔性の美を追求する独自の作風を確立。近年、再評価が進み、1997年の釜山国際映画祭でレトロスペクティヴが組まれ、カンヌ、ベルリン、シネマテーク・フランセーズなどでも作品が上映されている。スコセッシやパク・チャヌクなど映画人からの熱烈な支持も多く、韓国映画史上の怪物と称される。
期間:2020年3月21日(土)〜27日(金)
会場:シネ・ヌーヴォ
料金:一般1,500円、学生・シニア1,100円、会員・高校生以下1,000円
問合:info@cinenouveau.com
※上映スケジュールはシネ・ヌーヴォWebサイトをご覧ください
※入場は各回10〜15分前より整理番号順(前売券も受付にて入場券と要引換)
※整理番号付き入場券は1週間前より窓口・オンラインにて販売
大阪市西区九条1-20-24