TRA-TRA-TALK vol.5の関連企画『Un/Uttered』は、台湾のアーティストコレクティブOCAC内から生まれたチームP.M.Sによる台湾映像作品スクリーニングイベントです。
今回上映するのは、台湾における異なる先住民族コミュニティのアーティストたちによる映像作品で、Un/Uttered(発話されること/されないこと)の微妙なバランスを操り、複雑な現代社会の中で個人の存在の本質にアプローチする作品に焦点を当てています。隣国である台湾で制作された映像作品を通じ、都市文化と伝統文化、人間と自然、ジェンダーの捉え方、複雑な現代社会におけるアイデンティティなど、さまざまな境界を問う機会となることでしょう。上映後には来日された監督たちとキュレーターのP.M.S.によるトークイベントも併せて開催しますので、ぜひ足をお運びください。P.M.S.について
P.M.S.は、美学、文化、政治など、映像に関連するさまざまな関心を共有する「Posak Jodian」、「manman」、「Sophie Chen」によって2022年に設立以降、複数の上映イベントを行ってきた。主に先住民コミュニティとジェンダーの流動性をテーマに扱っている。上映後にはディスカッションの時間を設け、多様な視点を共有し相互理解を広げ、個人と集団の力学について考察する。OCAC(Open Contemporary Art Center)
2001年に台湾の板橋で設立されたOpen Contemporary Art Center(OCAC)は、バンコクや台北の様々な地区を拠点に進化を遂げてきたアーティストコレクティブ。初期にはアーティストスタジオ、ブッククラブ、展覧会などのプログラムを提供していましたが、現在では特にタイのアーティストとの国際的なつながりを深めるための「ThaiTaiプロジェクト」を通じて成長を遂げています。現在は9人のメンバー全員が活動中のアーティストで、OCACは現代アートシーンにおける多様な対話と芸術的可能性を促進するシンクタンクおよびプラットフォームとして機能しています。(主催者より)
台湾映像作品 スクリーニング+トークセッション「Un/Uttered」
日時:2024年2月3日(土)15:00〜18:00
会場:JUU
参加費:自由(ドネーション制)
定員:30名(予約不要、先着順)
上映作品:
第1部
「ロストデイズ」 監督:Kawah Umei|台湾|2019|カラー|30分
「私は女、私は猟師」監督:Rngrang Hungul|台湾|2022|カラー|17分
「母の声」監督:Kagaw Omin|台湾|2023|カラー|15分
(第1部と第2部の間に20分の休憩あり)
第2部
「Ugaljai」監督:Baru Madiljin|台湾|2016|カラー|4分
「Misafahiyan 変身」監督:Posak Jodian|台湾|2022|カラー|16分
※「Ugaljai」、「私は女、私は猟師」、「Misafahiyan 変身」はそれぞれPULIMA芸術賞の受賞作品。PULIMA芸術賞は2012年に原住民族文化事業基金会によって創設された芸術賞で、2年に1度開催される台湾初の先住民芸術を対象とした国家的な芸術賞キュレーション:P.M.S.
字幕翻訳:細谷悠生、 竜崎亮
トークモデレーター:樽見萌香
トーク通訳:呂孟恂主催:TRA-TRAVEL、OCAC (Open Contemporary Art Center)
協力:FIGYA
助成: 大阪市、芳泉文化財団、國家文化藝術基金會(台湾)、台北市文化局 (台湾)
JUU
大阪市此花区梅香1-17-20