1970年大阪万博の膨大な映像や音声を生成 AIで再構築したテクノロジーアートで現代に蘇らせる「アート&サイエンスフェスティバル」が、吹田の万博記念公園にて開催される。
大阪府の「2025 年大阪・関西万博と連携した万博記念公園魅力発信事業」企画運営業務の委託先に選出されたTSP太陽(株)が企画。
キュレーター兼アーティストは、ライブストリーミングスタジオ兼チャンネル「DOMMUNE」を運営する現”在”美術家の宇川直宏。
メイン会場となるEXPO’70 パビリオン 1F ホワイエでは、70年万博の約 1,000の記録映像・音源によるインスタレーションが展開。ホワイエに設置されたフラードーム(円形のシースルー空間)では、観客の全身を70年万博の会場で鳴っていた電子音楽でマッサージするという。
また、パビリオン別館 1F 展示室では、ロボットアームカメラによって、空間自体を 70 年万博のパビリオンとしてリアルタイムに描き直す生成 AI による無人空間絵画スタジオ「DOMMUNE | EXPO’702024 AI STUDIO」が出現。
その他にも、「太陽の塔」での70 年万博当時の情景や新作によるプロジェクションマッピング、音と拡張現実(AR)で表現する作品など、さまざまなコンテンツが繰り広げられる。
コンテンツ
「NO BRERTH/EXPO’70s EDITION 2.0」&「Re:EDIT 702024 -THE 1000 EXPO’70s MOVIES」
アーティスト:宇川直宏
会場:EXPO’70パビリオン 1F ホワイエ
EXPO’70の1,000カットにも及ぶ記録映像と1,000音のフィールドレコーディングが同時再生される。フラードームでは観客の全身を70年万博の空間で鳴っていた電子音楽でマッサージする奇作。
※同インスタレーションの体験は事前予約が必要。詳細は公式サイト参照
「DOMMUNE | EXPO’702024 AI STUDIO」
アーティスト:宇川直宏 with BRDG & IKEGAMI
会場:パビリオン別館 1F展示室
ロボットアームカメラによって、空間自体を70年万博のパビリオンとしてリアルタイムに描き直す生成AI の無人空間絵画スタジオが現出。岡本太郎の「黄金の顔」が浮かび上がる空間でレガシーとフューチャーが時空を超えて接続する。
<DOMMUNE> 宇川氏は 2010 年に日本初のライブストリーミングスタジオ兼チャンネル「DOMMUNE」 を個人で開局。記録的なビューワー数で国内外にて話題を呼び、2011年文化庁メディア芸術祭推薦作品に選出される。宇川氏は DOMMUNE スタジオで日々生み出される番組の、撮影行為、配信行為、記録行為を、自らの”現在美術作品”と位置づけている。
太陽の塔プロジェクションマッピング 「Brilliance of Life」(新作)
太陽の塔 P.M.retrospective (7 つの過去作を日替わり上映)
アーティスト:SWAG
会場:太陽の広場
実施日時:3 月 9 日(土)、10(日)、16 日(土)、17 日(日) 18:30〜21:00
70年万博の情景や岡本太郎作品をテーマにした新作と過去作を高さ60m×幅 60mの迫力の映像と音響のインターメディアで表現。
「共奏 / resonance」
アーティスト:三木 祐子+金崎 亮太 studio ART MANAGEMENT
会場:太陽の広場、お祭り広場、夢の池、東大路、上の広場、日本庭園
音と拡張現実で表現する生命の共奏。70年万博のレガシーをARポイントとし て、異なる世界観が拡がり他の作品とコラボレーションしていく拡張現実。
※AR アプリ(無料)のダウンロードが必要。詳細はこちら
「芽吹」
アーティスト:sakishiraz
会場:太陽の広場 北
70年万博のレガシーである太陽の塔の北側で近代工業の象徴である鉄な ど様々な金属を用いたインスタレーションを展開。無機物で有機物の「いのち」を表現。
「CORE」(新作)/「Macromicro」 (新作) /「火水」(過去作)
アーティスト:ATWAS
会場:夢の池
イサムノグチの作品が残された、70 年万博のレガシー である夢の池。夜の水景を舞台に「いのち」をヒントにした、幻想的なウォーターアートプロ ジェクションを展開。
「THE BONSAI」
アーティスト:TRADMAN’S BONSAI
会場:日本庭園 中央休憩所
70年万博の日本庭園で開催されていた盆栽展がきっかけとなり、世界に広がった と言われている盆栽。 70年万博のレガシーである日本庭園を舞台に伝統のボタニカルアートの魅力を拡散。
会期:2024年3月9日(土)~12日(火)、14日(木)~17日(日)
会場:万博記念公園
参加アーティスト:宇川直宏、和泉希洋志、galcid x 齋藤久師、渡辺亮・岡田加津子、 BRDG|Keijiro Takahashi、REALROCKDESIGN、Hyper geek|TsumikiRoom、 SWAG、三木 祐子+金崎 studio ART MANAGEMENT、ATWAS、 TRADMAN’S BONSAI、sakishiraz 、他 (調整中)
時間: 10:00~17:00
※3月9日(土)・10日(日)・16日(土)・17日(日)は、21:00(最終入園 20:30)まで時間延長
※夜間コンテンツ(太陽の広場:プロジェクションマッピング/夢の池:ウォーターアートプロジェクションなど)は時間延長日のみ実施休園:3月13日(水)
料金:無料
※万博記念公園への入園料(大人 260円、小中学生 80円)は必要
※EXPO’70パビリオン内展示はホワイエを除き要入館料(高校生以上 500円)スペシャル企画「DOMMUNE トーク&パフォーマンスライブ」
日時:3月9日(土)12:30~16:30
会場:EXPO’70 パビリオン 1F ホワイエ
大阪万博当時のアーカイブ写真を再編集したビジュアルインスタレーションの前で、キュレーター&アーティストの宇川をはじめ、有識者や参加アーティストによるトークを披露。また、当時、鉄鋼館で体験できた音響彫刻「バシェ」の演奏も行う。
この模様は、DOMMUNEにて視聴が可能。 https://www.dommune.com/
パフォーマンス出演:
duenn + Koji Nakamura<Re:EDIT音源:一柳慧「作品No1」>
galcid x 齋藤久師<Re:EDIT音源:松平頼暁「おはようの音楽」「枕はひるがえり」一柳慧「立ち会い立体検査用テープ」>
和泉希洋志<Re:EDIT音源:小杉武久「広場の幻想」「虹の音楽」「星座の音楽」>
<内は、1970年当時のアーカイブ音源名>アーカイブ音源を再編集してパフォーマンスを行う。主催:大阪府
問合:アートアンドサイエンス事務局(TSP 太陽株式会社内) TEL:070-1310-9067 (受付は 10:00~18:00 土・日・祝除く) E-mail:artsscience-expo70@tsp-work.jp
万博記念公園
吹田市千里万博公園1-1