屋台を遊び尽くすイベント「踊る屋台パーティー in 大阪」が、2024年3月30日(土)にβ本町橋で開催される。主催は『日本のまちで屋台が踊る』(屋台本出版、2023年)の編者でもある、カモメ・ラボの今村謙人氏とおお企画室の又吉重太氏、編集者の中村睦美氏の3名だ。さまざまな実践者や専門家へのインタビューを通して、屋台を紐解いた通称『屋台本』は、屋台の役割や魅力が詰まった、新しい解像度で可能性をとらえることができるような一冊。今回は、この本の刊行を記念したお祭りで、ゲストトークや屋台出店が予定されている。
参加屋台も約30店舗ほど。飲食や物販、ワークショップのみならず、0円ショップや風水占い、売れないホスト屋台など、出店者の個性が滲み出た「表現」としての屋台が見られそうだ。夕方には、毎日どこかがダンスホールによるケータリングの盆踊りも。これは屋台本のインタビュー内で政治学者の栗原康氏が、やる側も違う自分になれる屋台の存在を、人々がなりふりかまわず踊ってしまう盆踊りと重ねて、「屋台は盆踊りのようだ」と称したことによって生まれた企画だ。
「ひとえに、屋台といっても人それぞれ。販売しているもの以上に、人の個性が詰まった屋台が、たくさん集まること自体が魅力だと思う。今回のお祭りで、みんな自分のドラマのある屋台(的)なものを出店してくれるのが楽しみだ」と今村氏。当日には、遊びに来た人がその場で何かを販売できるようなブースもあるという。出店者も参加者も通りすがりの人も、屋台を媒介にさまざまな表現が同時多発する場になりそうだ。
日時:2024年3月30日(土)12:00〜20:00
会場:β本町橋
参加費:無料
β本町橋
大阪市中央区本町橋4-8