本展では、何かを回転させるもの(モーター)、皮膚を保護するもの(手袋)、建造物を作る時に使用されるもの(鉄板)といったように一見するとプロダクトと呼ばれるようなもので構成された作品が集まっている。
だが、彼らのそれは決してプロダクトではなく、今を生きる作家たちが現代に対する応答として発している声(作品)であり、現代を読み解く参考書である。
私たちが生活する中で目にするもの(日常品)が、日常品としての匂いを残しながら、アートというような非日常のものとして目の前に現れた時、あなたの頭の中でどんな違和感が発生し、その結果どんな景色が見えてくるのか。
それは白いのか、黒いのか、それともグレーなのか。(プレスリリースより)
アーティスト・プロフィール
藤田 クレア | Claire Fujita
中国北京生まれ。2011年北京世青国際学校卒業後、日本帰国。2016 年東京藝術大学美術学部先端芸術表現科卒業。
2018年同大学大学院美術研究科修士課程先端芸術表現専攻修了。現在東京藝術大学大学院美術研究科グローバルアート専攻テクニカルインストラクター。動力的な装置と有機物を組み合わせ、自身が生きる社会構造やプライベートな関係性において直面する問題や苦悩を反映した作品を制作する。
髙橋 穣 | Joe Takahashi
東京生まれ。東京藝術大学彫刻科修士一年。
今も私たちは不可解な力に翻弄されながら生活している。それらは科学などで説明できるものではなく、それらを引き起こす私たちの知らない「なにか」が存在しているのではないだろうか。作品を通して、自身とその力を並置させることで、その存在のベクトルの矛先や歪みを知覚する術を模索している。
古屋 湖都美 | Kotomi Furuya
1997年東京都生まれ、2022年東京造形大学造形学部美術学科絵画専攻卒業、2023年現在東京造形大学大学院造形研究科造形専攻美術研究領域在籍中。
一般的な絵画の支持体である布に着目したことから、布を中心とした日用品の構造を解き、改変する試みを続けています。
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出展アーティスト:藤田クレア、髙橋穣、古屋湖都美会期:2024年3月23日(土)~ 4月21日(日)
会場:Marco Gallery 1・4F
時間:12:00〜19:00
定休:月・火曜
大阪市中央区南船場1-12-25
竹本ビル 1・4F