2024年5月17日〜26日に、谷町九丁目の應典院にて、「『むぬフェス』-「産む」から「死ぬ」まで、生きるをめぐる10日間-」が開催される。
一般社団法人Deep Care Labと應典院が協働で立ち上げた、まちの中のお寺の役割を再定義する「あそびの精舎」構想の第1弾企画。
2040年に向けて多死社会が進み、気候変動や災害をはじめ不安がとりまく現代において、生のはじまりである「産む」ことから、おわりである「死ぬ」ことまで、 「生きる」に想いをめぐらせてみようという本企画。仏教者や人類学者、医師、デザイナーなど、多様な専門家や実践者が集い、これからの社会を想像するきっかけの場を目指すという。
2023年3月に東京で開催された、「産む」にまつわる価値観・選択肢を問い直す展示「産まみ(む)めも」の大阪巡回展に加え、会期中には「生きる」に向き合う対話セッションとワークショップが多数実施される予定だ。
EXHIBITION|『産まみ(む)めも展』
産まない・産めない・産む・産みたい・産もうか…「産む」の物語を問い直す展示『産まみ(む)めも』。公共とデザインは「多様なわたしたちによる公共」へ向け、一人ひとりの表現と対話を通じた共創を促す環境づくりをしています。その一環として不妊治療者、特別養子縁組の養親、同性カップルをはじめ多様な「産む」の当事者および5組の作家とともに、リサーチとワークショップを行いました。そのリサーチプロセスおよび作品をご覧ください。参加作家:井上 裕加里(美術家)/ 碓井 ゆい(美術作家) / GROUP 大村 高広・齋藤 直紀(建築家)/ TAK STUDIO 土田 恭平・TSUBASA KOSHIDE(デザイナー)/ ふしぎデザイン 秋山 慶太(プロダクトデザイナー)
トークセッション・ワークショップ(一部)
いろんな「産む」の立場の即興演劇ワークショップ・産maginatinon
不妊治療に直面したり、特別養子縁組を検討するカップルや、医師とのやりとりを、簡単な脚本に沿って演じてみます。演劇ツールキット”産maginationを用いるので、演劇初心者でも心配無用です。かんたんに演じてみて、感じたもやもやを対話することに重きをおいたワークショップです。
参加費:無料(要事前申込み)
生きづらさのもやもや対話:親としてのわたし、子としてのわたし
「生まれてこない方がよかった」という声や「親ガチャ」という言葉は、子どもとして、産み落とされたわたしの生きづらさの現れかもしれません。一方、そんな子を育てる「親」もまた、多くの苦悩を抱えています。生きづらさを軸に、親目線・子目線・私目線を行き来しながら、参加者全員でもやもやを分かちあう対話の時間です。
ゲスト:貴戸理恵 (関西学院大学准教授)
参加費:1dayチケットをお申し込みください漫画や小説から、死と生について考えるワークショップ
自分の死生観に影響を及ぼした小説や漫画などの作品を互いに紹介し合い、それについて参加者同士で語り合うことで、死生観という重たい話題について気楽に向き合う場です。情けなくて泥臭い話、青臭くて恥ずかしい話、不謹慎すぎて共感されなさそうな話、悲しすぎて笑ってしまう話、素朴すぎてくだらない話、ばかばかしく愛らしい話をしましょう。シリアスになることだけが、死や生との向き合い方ではありません。
ゲスト:谷川嘉浩(哲学者)
参加費:700円(要事前申込み)子育てから看取りまで、ともにある地域とコモンズ
子育て・介護・看取りは、昔コミュニティの中にありました。都市では、それが個人化したゆえに、負担を抱えるひとも多いはず。今、どうしたら都市や地域において、生や死を分かちあう共有地としてのコモンズを育めるのでしょう。地域医療の従事者や、メメント・モリを掲げた活動の実践者とともに深めます。
ゲスト:
・占部まり (内科医/ 日本メメント・モリ協会代表理事)
・孫大輔 (鳥取大学医学部地域医療学講座 准教授)
参加費:1dayチケットをお申し込みください※その他のプログラムは公式サイト参照
『むぬフェス』-「産む」から「死ぬ」まで、生きるをめぐる10日間-
会期:2024年5月17日(金)〜26日(日)
会場:應典院
時間:平日 12:00〜20:00、休日 10:00〜17:30(最終日のみ10:00〜15:00)
料金:無料 (トークセッション、ワークショップは有料)
申込(トークセッション・ワークショップのみ):https://munufes.peatix.com/
主催:應典院
共催/企画運営:一般社団法人 Deep Care Lab
展示協力:一般社団法人公共とデザイン
協力:大蓮寺、パドマ幼稚園、創教出版
大阪市天王寺区下寺町1-1-27