2024年6月29日(土)から7月5日(金)にかけ、シネ・ヌーヴォにて特集上映「日々をつなぐ」が開催される。本特集上映は、杉田協士監督『彼方のうた』、濱口竜介監督『偶然と想像』などで撮影を担当したカメラマン・飯岡幸子と、「肌蹴る光線」の屋号で映画上映・執筆活動を行っている井戸沼紀美、2人の企画によるもの。
母親の病や死と向き合い、それを記録した加藤治代監督『チーズとうじ虫』。飯岡が、鑑賞機会の希少なこの作品について井戸沼に話したことを契機に企画が立ち上がり、三宅唱や杉田協士などの監督作品で編集を担う大川景子の『Oasis』、陸前高田市のコミュニティラジオ局パーソナリティを追った小森はるかによる『空に聞く』、映画照明技師の渡辺生が痴呆の妻にファインダーを向け、佐藤真が構成・編集を行った『おてんとうさまがほしい』、そして企画者の飯岡が映画美学校ドキュメンタリーコース修了作品として制作した『ヒノサト』といった作品が並ぶことになった。
本特集上映は2024年4月に東京・下高井戸シネマで開催。満席の回が出るほどの好評を博し、5月には京都・誠光社で『Oasis』『ヒノサト』の上映も行われた。シネ・ヌーヴォでは先に挙げた5作品に加え、小田香監督作『カラオケ喫茶ボサ』がラインアップに加わり、より充実したプログラムとなっている。スクリーンで上映される機会の少ない傑作に、ぜひ注目してほしい。
上映作品
『Oasis』(2023年/日本/57分)
監督:大川景子『おてんとうさまがほしい』(1994年/日本/47分)
撮影・照明:渡辺生
構成・編集:佐藤真『空に聞く』(2018年/日本/73分)
監督:小森はるか『チーズとうじ虫』(2005年/日本/98分)
監督:加藤治代『ヒノサト』(2002年/日本/42分)
監督:飯岡幸子『カラオケ喫茶ボサ』(2022年/日本/13分)
監督:小田香
期間:2024年6月29日(土)~7月5日(金)
※上映スケジュールの詳細はシネ・ヌーヴォWebサイトを参照会場:シネ・ヌーヴォ
料金:一般1,600円、シニア1,300円、会員・学生1,200円、ハンディキャップ1,000円
※他各種割引有、招待券・回数券使用不可
※全席指定
※オンライン予約の場合は専用窓口で発券、当日券は当日窓口で指定席を選択し購入。開始10~15分前から入場可能(※回数券の購入、予約は窓口のみ)問合:06-6582-1416
関連イベント
特集上映【日々をつなぐ】トーク
日時:2024年6月29日(土)15:40『oasis』上映後
ゲスト:大川景子(『oasis』監督)、宇治田峻(映画監督)日時:2024年6月29日(土)17:15『ヒノサト』+『カラオケ喫茶ボサ』上映後
ゲスト:飯岡幸子(『ヒノサト』監督/「日々をつなぐ」企画者)、小田香(『カラオケ喫茶ボサ』監督)、井戸沼紀美(肌蹴る光線/「日々をつなぐ」企画者)
大阪市西区九条1-20-24