展覧会概要
「安全基地」とは、精神的な不安や傷を負った際に戻ることのできる、心理的安定を与える拠り所を指します。西端みずほは、これまで「安全基地」をテーマに、「心の拠り所とは何か? 人類共通のものがあるのか?」という問いを探求し続け、彼女自身や共同体が抱える言葉にできない感情を受け止め、昇華する空間を創出してきました。
彼女の制作は、個人的な経験をもとに、目を背けたい現実や忘れ去りたい過去を受け入れるプロセスに根ざしており、その先に微かな希望を見出そうとしています。このプロセスは「弔い」にも似た 行為と捉えることができるでしょう。
本展では、「大切な存在を失ったとき、私たちはその別れの瞬間をどのように過ごすべきか?」とい う普遍的な問いを軸に、死と向き合うための態度を探求し、心の拠り所となる空間を提示します。 そして「命には限りがある」という避けがたい現実を鑑賞者に突きつけながら、同時にその空間で 死と生の両方を見つめ、生きることの尊さを再確認する機会を提供します。
–
作家プロフィール
西端みずほ / Mizuho Nishibata
“安全基地” をテーマに制作しています。
安全基地とは心理学の言葉です。不安なときや傷ついたときにそこに戻ることで安心し心理的に回復できる拠点のこと、つまり心の拠り所のことを言います。
子どもにとってはほとんどが養育者であり成長していく中でその対象は移り変わっていきますが、人が生きていく上で必要不可欠なものだと言われています。
私は、心の拠り所とはどのようなものなのか、人類に共通するものがあるのか、制作を通して考え続けています。そして、人々の行き場のない感情を受けとめ昇華できる場所を求めて制作をしています。CV
[個展]
2024 conversion / 細野ビルヂング(大阪)
2021 a place / デラハジリ(大阪)
2018 それは ずっとずっと むかしのような / MU 東心斎橋画廊(大阪)
[グループ展]
2022 軸展( 仮) / ASANOYA BOOKS(大阪)
2018 ザムザ~虫に寄せて / HRD FINE ART(京都)
西端みずほ 個展 「everything without exception」
会期:2024年11月7日(木)〜24日(日)
会場:デラハジリ
時間:木・金曜 15:00〜20:00、土・日曜 13:00〜18:00
定休:月〜水曜
公開制作
日時:10月27日(日)11:00〜15:00オープニングパーティ+アーティスト・ミニトーク
日時:11月9日(土)18:00〜21:00(19:30よりミニトーク)
入場料(①・②どちらか選択式):
①500円+手土産(みんなでシェアできる食べものか飲みもの)
②1,000円
※出入り自由/予約不要問合:デラハジリinstagramDMにて
藤井寺市国府1-1-7
里庭の箱