芸術や芸能と呼ばれる、ある種“役に立たない”とされるものが、端に追いやられてしまう場面が最近よく見かけられます。実際的な利益や数値で文化を測るなんてナンセンスとスルーするだけでなく、そんな事態になっている現在において、私たちが生きるインフラとしての“芸術文化”をもう一度タフに考え、議論することは、これまで芸術文化によって何かしら影響を受け、いろんなかたちで救われた者として積極的にやっていきたいことです。さて、2012年から発行してきたおおさか創造千島財団のフリーペーパー『paperC』が、紙からWebへと移行しました。イベント・展示情報から地域の文化を担う店舗・スポット、活動するつくり手やアーティスト、研究者などなど、大阪の状況を紹介していくWebメディアとして、これからも活動していきます。大阪の芸術文化のいまを考える特集コンテンツもじっくり仕込み中。お楽しみに。
Event
2020.06.19
#TEZUKAYAMA GALLERY#ART#EXHIBITION#大阪市#南堀江#難波#四ツ橋

独自の表現方法を探求し「絵画」を制作する若手アーティスト4名の展覧会、
TEZUKAYAMA GALLERYにて

南堀江のギャラリー、TEZUKAYAMA GALLERYで展覧会企画を行うディレクターが独自の観点でアーティストを2名ずつ選出したグループ展が、6月26日からオープンする。

出品作家は、柔らかな色彩で浮遊感ある作風の御村紗也、モノトーンで大胆な筆致と構図が特徴的な村田奈生子、均一な筆致の集積からイメージを立ち上がらせる安田知司、古典技法を現代のメディウムに置き換えて制作する和田直祐の4名。 手法やコンセプトは異なるが、各々が独自の表現方法を探求した絵画を制作する若手アーティストたちの作品を見ることができる。

独自の表現方法を探求し「絵画」を制作する若手アーティスト4名の展覧会、TEZUKAYAMA GALLERYにて

御村 紗也 | Saya Mimura
1997年、三重県生まれ。 現在は京都芸術大学修士課程に在籍中。
日に照らされてできた影、風に揺れる木々の音、肌で感じる温度、空気の香り。
日常に溢れる些細な情景や現象をドローイングや写真に保存し、更にシルクスクリーンやペインティングに置き換えて描き出すことで「刹那的な時間」を画面に留める。白昼夢のような浮遊感ある作風と、洗練された描線、柔らかな色彩が魅力的な作品だ。

村田 奈生子 | Naoko Murata
1984年、大阪府生まれ。
2006年、京都精華大学芸術学部造形学科日本画コースを卒業。
写真などを用いたコラージュ作品、また、それらをもとにして描いた主に抽象絵画を制作。
幾何学的な図柄や勢いのあるストロークを重ねながら、曖昧で儚い「時間」を可視化する。色彩を抑えた画面構成だが、大胆な筆致と構図によって、静寂の中にも躍動を感じさせる。

安田 知司 | Tomoshi Yasuda
1985年、北海道小樽市生まれ。
2008年、京都嵯峨芸術大学(現・嵯峨美術大学)芸術学部造形学科油画分野を卒業。
均一な筆致の集積によって描かれる安田の絵画作品は、一見すると何が描かれているのか判別することが難しい。しかし、画面から距離をとる事で次第にイメージが立ち上がる。意図的に鑑賞者と作品の間にある種の境界線を生み出し、思考を漂わせる事で「見る」ことの本質を問いかける。

和田 直祐 | Naosuke Wada
1983年、兵庫県生まれ。
2013年、京都造形芸術大学大学院修士課程芸術研究科芸術表現専攻ペインティング領域を卒業。
「グレーズ」という薄く溶いた絵具を幾層にも塗り重ねて表現する古典技法を参照し、それを現代的なメディウムに置き換えて制作を行う。光と空間をテーマにし、レイヤーを高透明の樹脂塗料を用いて構築することで、透過効果による流動性を伴う絵画の創出を試みる。幾重にも重ねられたレイヤーの形や色が、時間や場所によって変化する光を取り込み続け内部に内包する事で、鑑賞される度に作品は微量に変化する。

FOCUS -Four Painters-

会期:2020年6月26日(金)〜8月1日(土)

会場:TEZUKAYAMA GALLERY Viewing Room

出展作家: 御村紗也、村田奈生子、安田知司、和田直祐

開廊時間:12:00〜19:00

定休日:日曜・月曜日、祝日

料金:入場無料

問合:06-6534-3993

 

同時開催

築山有城「Exhibition 2020」

TEZUKAYAMA GALLERY

大阪市西区南堀江1-19-27 山崎ビル2F

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