
2017年に設立された団体・ひといろプロジェクトは、病院にいる患者やその家族、医療従事者などがアートと関わり合う機会を創出する「ホスピタルアート」に継続的に取り組んでいる。建築に装飾を施すことが目的ではなく、患者のケアにつながるような、アートを介した関わりの質を重視している点が特徴的だ。
病院等での活動に加え、年1回、ホスピタルアートの活動について広く伝える展覧会も開催している。2025年は10月28日(火)から、阿波座の大阪府立江之子島文化芸術創造センター[enoco]にて、「HOSPITAL ART from GALLERY III」を開催する。
本展では、多様なジャンルの7名のアーティストと共に、架空の病室を設えたギャラリー空間で、以下の4つの要素により「入院中の患者とのホスピタルアートの活動」の意義や可能性を伝える展示を展開する。
また、会期中に、「ホスピタルアートプロジェクト2025」に関わったアーティストによるトークセッションも開催予定。
1. 全国の5ヶ所の医療機関の病棟にアーティストと訪問し、入院中のこどもたちや周りの方々270名と制作した、5点のホスピタルアート。
2. 国内外の病院や施設など、19箇所のべ1700名がつながった「生命の老松」のプロジェクトを一部展示。
(9月18日に万博イタリア館 多目的室で開催したホスピタルアート展では、病院のこども達も作品をオンラインで遠隔鑑賞した。)※1、2は「どこでも万博」と連携し、病院と実施/展示後は病院に設置予定
3. 入院中のこどもたちとの継続した創作活動で、個性に寄り添い向き合う時間の大切さが伝わる、アーティストの繊細なツールなどの展示。
4. 一般の方々だけでなく,病気や障がいのある方々への感覚にも響くアートをイメージしたインスタレーション。

会期:2025年10月28日(火)~11月9日(日)
会場:大阪府立江之子島文化芸術創造センター[enoco] ROOM 2と3
時間:11: 00〜19:00(最終日は16:00まで)
休館:月曜
参加アーティスト:
池平徹兵、いまふくふみよ、井上信太、michi-siruve、たなかわこ、5 SENSES +(ROOM2「WORK SHOP STORIES/INDIVIDUAL CREATION」)
葛本康彰(ROOM3 「ART LABORATORY」)会場トークセッション 「アーティストと語るホスピタルアート・プロジェクト」
日時:11月2日(日)14:00〜16:00
会場:大阪府立江之子島文化芸術創造センター[enoco] ROOM 2
出演:
いまふく ふみよ(アーティスト)「染めて縫って100人のタペストリー」
井上 信太(アーティスト)「生命の老松とタイルアート」
川西 真寿実(ホスピタルアートディレクター)「病院でのアート活動からうまれるもの」
申込フォーム: https://forms.gle/FpUapoGxbkWo17p5A (予約優先)主催・問合:ひといろプロジェクト hitoiro11016@gmail.com
大阪市西区江之子島2-1-34