放出の3階建の民家を改修し、美術作家の西嶋みゆきとしまだそうが作品制作の拠点として使用している建物「cumonos(クモノス)」にて、2026年2月7日(土)から2つの展覧会が同時開催される。

「ちょうど寝坊 – GOOD TIMIN’- 」
本展覧会では、リトグラフ、ペインティング、ドローイング、立体など表現方法は異なれど、それぞれが見慣れた風景や記憶をきっかけに様々なイメージを混じり合わせながら独自の手法で作品を制作する芦川瑞季、オカモトミナミ、深川未貴の3名の作家を取り上げます。
動機や出発点、個人の経験や生活、其々の立ち位置、それらが交錯しながら紡ぎ出される作品は私小説的な記録に留まらず、作者個人の世界を抜け出して、まだ見ぬ世界への接続を期待させます。
[GOOD TIMIN’]それは予定調和を少しだけ外れた先に広がる未知の景色のようなものかも知れません。
(cumonos)
作家略歴
1994年静岡県生まれ
2025年武蔵野美術大学大学院博士後期課程修了展覧会
2025年 「バグスクール2025 : モーメント·スケープ」BUG、東京
2025年 「Idemitsu Art Award 2025 アーティスト·セレクション」国立新美術館、東京
2024年 「落石計画第14 期 霧界/Unbound」旧落石無線送信局跡、北海道
2023年 「誰かのシステムがめぐる時」トーキョーアーツアンドスペース本郷、東京
ほか多数受賞
2022年 「第3回 PAT in Kyoto 京都版画トリエンナーレ2022」一般財団法人NISSHA財団賞
2021年 「第8回山本鼎版画大賞展」大賞自らが引き寄せられた風景をもとに、リトグラフによる版表現を行う。リトグラフの版では一度描画をすると修正が難しく、引かれた線はその場で存在が決定される。このような不可逆な性質は、風景と対峙した瞬間に感受した何かに、どこか近しいものを覚える。
版を作るとき、日常の中でかき集めた断片的イメージを組み合わせ、あの時の感覚を少しずつ呼び起こしていく。–
2001 兵庫県神戸市生まれ
2024 近畿大学 文芸学部芸術学科造形芸術専攻 油彩ゼミ 卒業/京都芸術大学 通信制大学院 メディアコンテンツ領域 入学個展
2024 「日々の切れはし」心斎橋 ギャラリー/大阪グループ展
2022 「Chikuzenni」Studio coote gallery
2023 「ブンキテン」イロリムラ
2024 「カレゲエ」gallery yolcha/「よりみち」Studio coote gallery/「パクパク荘」イロリムラ
2025 「spring」cumonos/「scenes2」芝田町画廊/「まわりみち」β本町橋/「エチュードオブヒアアイアム」エチュードブックス/「Here I am」Studio coote gallery公募展
2023 「学生アートコンペ 2023」心斎橋1Fギャラリー賞 ai gallery
2024 「芝田町画廊 企画公募展 2024」吉田賞 芝田町画廊
2025 「学生アートコンペ2025」ギャラリー住吉橋賞,藤田佳史賞 ai gallery記憶や心象風景を忘れずに留めておくため、それに伴う感覚や感情を描いています。また私の根源である「核」を絵を通じて探っています。「核」は私の心や精神を司るもので人の形をしていない不定形かつ不確かなものと捉えています。
美しく淘汰された記憶や、まだ処理できていない粗い思考を可視化する、この行為を続けることで自身の内面を捉え、私とは何者か、その曖昧な感覚の先に迫りたいと考えています。–
1996年 福井県生まれ
2019年 嵯峨美術短期大学 専攻科 洋画コース卒業
2021年 京都市立芸術大学 大学院 美術研究科 修士課程修了個展
2024年 ライフ・イン・石引(cumonos・大阪)
2023年 みどりのトーダイ (GALLERY MoMo Roppongi・東京)
2022年 深川未貴展 ( 福井銀行本店ギャラリー・福井)
2018年 深川未貴展 (O ギャラリー eyes・大阪)
2017年 深川未貴展 (ギャラリー恵風・京都)
2017年 深川未貴展 (trace・京都)グループ展
2025年 となりあうにわ(茨木市福祉文化会館・大阪)
2025年 BWP VALUE(Ace House Collective・インドネシア)
2024年 広がりの灯し(C.A.P・兵庫)
2023年 満ちている空き地(アトリエみつしま・京都)
2023年 カチュウ (嵯峨美術大学・京都)
2020年 New-laid eggs vol.3(GALLERY MoMo Ryogoku・東京) ほか受賞歴
2021 京都市立芸術大学作品展2020、大学院市長賞 (作品買い上げ)
2019 第 30 回美浜美術展、大賞
2018 シェル美術賞展 学生特別賞 受賞パブリックコレクション
京都市立芸術大学職場で電話を取ったり思いついたりしたことをメモしていくと、夕方帰る頃にはくちゃくちゃの線がたくさん集まっている。
休みの日には旅をしたり、友達や恋人、家族とご飯を食べたり色んな話をしたりして、その様子をラクガキに残すこともあるし、写真や動画を撮ったりすることもある。
そうやって集まった、毎日の何かしらを手掛かりに、通ったことの無い道や、これまで知らなかったところからの風景が見れたらいいと思っている。今展に向けてのコメント
パートナーの実家に行ったとき、彼の小さい頃のアルバムを見せてもらった。お互い存在も知らない時間が、それぞれにたくさんあったのだなと、そして長い時間と充分な栄養をとってこんなに大きくなったんだねと、アルバムをめくることが特別な体験に感じた。そんなことに近い体験と、自分が何かを作ることとが、いつか重なればいいなと思う。

松浦知子個展「積んどこ」
松浦さんは生活や社会の中での気づきや引っ掛かりをシニカルな視点で視覚化した作品を作っています。
時には文字や言葉が組み合わさり、レジンや木、モルタル、石などの素材が組み合わさることで、ストレートなメッセージや青年期の屈折がほんの少しズらされユーモアを交えて作品化されます。
絵画や立体作品、ZINEなどの様々なメディアを行き来しながら日々手を動かし積み重ねられる作品は、作者の生への真剣さを適度な心地よさとともに伝えてくれているようです。住宅を改装したcumonos2F・畳とグレーの壁面という日常と非日常が混ざり合った特異な空間を松浦さんがどのように遊んでくれるのか、大変楽しみな展覧会となりそうです。
(cumonos)

松浦知子 略歴
2016年 大阪芸術大学美術学科卒業
主な個展
2025年 「ロンーーーグ井戸」 スペースぱせか(京都府)
2024年 「知らない草の群生たち」
浜松市鴨江アートセンター(静岡県)
2023年 「カレンダー」 ギャラリー住吉橋(大阪府)
2022年 「花をもって」アトリエ三月(大阪府)その他グループ展など
2024年 「漫画圏」アート/空家 二人(東京都)
2022年 「jump in 《生活》」laugh&peace art gallery
2021年 「1_wall 24」ファイナリスト展楽しい日も楽しくない日も、どんな1日も積み重ねて生きてきました。
1人でごきげんになったり、みんなとふざけたり、私の弱い部分を少しだけあなたにも渡して。そんな毎日です。
たくさんの遊びとほんの少しの本音を織り交ぜて、色んな作品を制作しました。
芦川瑞季・オカモトミナミ・深川未貴「ちょうど寝坊 -GOOD TIMIN’-」
会場:クモノス(cumonos)1階 cumonostudiogallery、3階 uwanosora松浦知子個展「積んどこ」
会場:クモノス(cumonos)2階cumonoma2展示共通
会期:2026年2月7日(土)〜21日(土)
時間:13:00〜19:00
休廊:火〜木曜
料金:入場無料
詳細:https://cumonos.jimdofree.com/exhibition/
大阪市鶴見区今津南3-1-14






