豊中の複合アートスペース・イヒレナにて、2026年10月24日(土)に、トークイベント「記憶と継承」が開催される。
画家であり、東京・新宿三丁目にあるAWASE galleryのディレクターも務める山田康平が出演。「記憶と継承」をテーマに、自身の経験と、この3年間の制作や活動について語る。
モデレーターはMarco Galleryディレクターの菰田寿允が務め、制作すること、展覧会をつくること、そして表現を未来へつないでいくことについて、対話を通して考える。
山田康平 コメント
自分の制作には、同じ風景の中に、目の前の現実、記憶の中の風景、そして「もしこうだったら」という別の可能性が同時に存在する感覚があります。過去の出来事は、過ぎ去ったものとしてだけでなく、今の自分の見方や行為の中にも残っています。描くこと、覆うこと、隠すことを通して、その記憶と現在の関係を考えてきました。
約3年前、タカ・イシイギャラリーでの個展を終えた頃から、作品をどう展開していくかだけでなく、自分の活動そのものを見直すようになりました。その後、AWASE galleryを始めて1年と数ヶ月が経ち、制作と展覧会づくりの両方を通して、さまざまな試みを重ねてきました。
AWASE galleryでは、自分以外のアーティストの作品を展示し、その表現に向き合うことで、表現そのものについて考えています。同時に、それぞれの表現をどう守り、それが存在できる場所をどう続けていくのか。その場所を、他の人や場所、そして未来へどう接続していくのかを考えています。継承という問いは、作品を残すことだけでなく、表現を支える場所をつないでいくことにも関わっています。
自分にとって、作品をつくることと展覧会を行うことはつながっています。制作はスタジオの中だけで完結せず、外へ出て、人や場所、他の作家の表現と関わることで、また変わっていきます。一方で、アーティストとして制作する自分と、ギャラリーで他の作家の展覧会をつくる自分は、完全に重なるわけではありません。つながりながらも分裂しているような、ある種の平行世界を同時に抱えている感覚があります。
今回は、六本木での平面作品、京都での半立体作品という二つの個展と、AWASE galleryの活動を行き来しながら、個人の記憶が作品になること、美術の文脈を受け継ぐこと、そして表現とそれを支える場所を未来へつないでいくことについて、聞き手であるMarco Galleryディレクター・菰田との対話を通じて率直に考えていきたいと思います。

山田康平 プロフィール
1997年大阪府生まれ。2020年に武蔵野美術大学油絵学科油絵専攻を卒業、2022年に京都芸術大学修士課程美術工芸領域油画専攻を修了し、現在は東京を拠点に活動。
主な個展に「支える軽さ」隙間(東京、2025年)、「Borderline」Arario Gallery Seoul(ソウル、2025年)、「Strikethrough」タカ・イシイギャラリー(東京、2023年)、「それを隠すように」biscuit gallery(東京、2022年)、「線の入り方」MtK Contemporary Art(京都、2022年)、京都岡崎 蔦屋書店ギャラリースペース(京都、2022年)、「road」代官山ヒルサイドテラスアネックスA(東京、2021年)。
主なグループ展として「Brick, Breath, Horizon」Zian Gallery x Lisson Gallery(上海、2025年)、「Fluid in Forms」Arario Gallery Shanghai(上海、2025年)、「Everywhere It Goes」Mai 36 Galerie(チューリッヒ、2024年)、「日本現代美術私観:高橋龍太郎コレクション」東京都現代美術館(東京、2024年)、「コレクション展示:新収蔵作品紹介」群馬県立近代美術館(群馬、2024年)、「Abstraction (re)creation―20 under 40-」Le Consortium(ディジョン、2024年)、アートフェア「ARTISTS’ FAIR KYOTO」京都文化博物館別館(京都、2021年、2020年)に参加。主な受賞は、CAF賞(2020年)入選。
トークイベント「記憶と継承」
日時:2026年10月24日(土)17:00〜18:00(予定)
会場:イヒレナ
登壇:山田康平(画家/AWASE galleryディレクター)
モデレーター:菰田寿允(Marco Galleryディレクター)料金:入場無料
※事前予約不要※混雑時は立ち見となる場合あり
豊中市服部本町3-7-18




