「台湾巨匠傑作選二〇二〇」が、11月14日(土)よりシネ・ヌーヴォにて開催される。
目玉となるのは、80〜90年代、商業作品と一線を画し、社会と人々を見つめた映画運動「台湾ニューシネマ」の先駆けであるワン・トン監督の劇場初公開作品『バナナパラダイス』だ。
第二次大戦後の1949年、幼馴染みのダーションを頼って国民党軍に潜り込んだ青年メンシュアンは、中国華北から南国の台湾へたどり着く。しかし、彼に降りかかったのはスパイ容疑と、臨終した男のなりすまし人生を歩む道。望郷の念を抱きながらも、抗いようのない流れのなかで必死に生きる男の姿を、本作はユーモラスに描き出す。
「台湾巨匠傑作選二〇二〇」では、このほかエドワード・ヤン『台北ストーリー』、ツァイ・ミンリャン『青春神話』、ワン・ユーリン、リウ・チージエ『父の初七日』、チャン・ロンジー『共犯』、シエ・チンリン『台湾新電影(ニューシネマ)時代』など新旧作を多彩に編成。台湾映画コーディネーター・江口洋子によるスペシャルセレクトとして、チョン・モンホン『停車』、ホアン・チャンホア『古代ロボットの秘密』など6つの未公開作品も上映する。期間は12月4日(金)まで。
日時:2020年11月14日(土)〜12月4日(金)
会場:シネ・ヌーヴォ
料金:当日券 一般1,500円、学生・シニア1,100円、会員1,000円
※『バナナパラダイス』は一般1,800円、学生・シニア1,100円、会員1,000円問合:06-6582-1416
※上映スケジュールはシネ・ヌーヴォWebサイトをご覧ください
※鑑賞1週間前より窓口およびオンラインでチケット購入が可能(全席指定)